エリザベスタウン(2005)

 

 
 
仕事を失い、恋人を失ったことで絶望しているドリュー(ブルーム)のもとに
突然の父親の訃報の知らせが来ます。
父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街エリザベスタウンへと向かう彼は
飛行機の中で客室乗務員のクレア(ダンスト)と出会います。
 
失恋の直後に運命の人と出会う人って多いのではないかと思います、私。
実際に私の知人などでも、恋人と別れた後にすぐ違う相手を見つけ
結婚している人がたくさんいます。
長年付き合ってお互いを知り尽くした相手よりも
傷ついたときに癒してくれた相手のほうを、人生の伴侶に選んでしまう・・
出会いも結婚もタイミングが重要なのでしょう、もしかしたら愛よりも。
 
クレアがドリューに渡す旅のドライブナビ。
それはドリューがクレアに向かって行く一本道。
現実を受け止める、泣くだけ泣く、落ち込むのをやめる・・
そして待ち受けるゴールは新しい恋。
 
キルティン・ダンストがハマリ役です、魅力的でした。
ただ、ラブ・ロマンスなのか、父子の話なのか、仕事に失敗した話なのか
ストリー構成がバラバラのせいで何の話かわかりにくくなっています。
父親の話は思い切りなくしたほうが、もっと良い作品になったでしょう。
 
全編に流れる音楽は良かったです。
特にU2キング牧師に捧げた曲「Pride (In the Name of Love)」がいい感じ。
U2が大好きだったのもあって、ここはご贔屓でポイントアップ。笑
ただひたすら盛り上がっていく、いい曲です。
 
 
 

 
一人の男が愛の名の下に現れる
一人の男が現れ 去っていく
一人の男が正義のために現れる
弾圧を打倒するために現れる一人の男

愛の名の下に
愛の他に何があるというのか
愛の名の下に
愛の他に一体何があるというのか

一人の男は有刺鉄線のフェンスに捕えられる
一人の男は抵抗する
一人の男は打ち捨てられ 波打ち際に洗われる
一人の男は裏切りのキスを受ける

愛の名の下に
愛の他に何があるというのか
愛の名の下に
愛の他に一体何があるというのか

4月4日の早朝
銃声がメンフィスの空に響き渡る
命奪われし時 あなたは遂に自由を得る
しかし その誇りは決して奪い去ることはできない


 
 
【解説】allcinemaより
あの頃ペニー・レインと」「バニラ・スカイ」のキャメロン・クロウ監督が、すべてを失った一人の青年の再生の道のりを描いたセンチメンタル・スト-リー。主演は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのオーランド・ブルーム、共演に「スパイダーマン」シリーズのキルステン・ダンスト。人生に絶望した主人公が父の故郷である小さな街で経験する親戚たちとの触れ合いや、新しいロマンスに心癒されていく姿をエモーショナルに綴ってゆく。
 シューズ会社に勤務するデザイナー、ドリューは、長年開発に打ち込んできた画期的なシューズが10億ドルもの大損害を招き、会社をクビになってしまう。恋人にも捨てられ生きる望みを失ったドリュー。そんな彼に追い討ちを掛けるように、故郷を訪れていた父親が心臓発作で亡くなったという報せが届く。父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと向かうドリュー。失意の彼は飛行機の中で、陽気でお節介焼きのフライト・アテンダント、クレアと出会うのだが…。