あの日の指輪を待つきみへ(2007)


 
 
 
アッテンボロー監督にシャーリー・マクレーンほか豪華なキャスト。
邦題も素敵ですね、予想していた内容とは違いましたが。笑
 
登場人物と同じ年代の方なら、恋愛観で共感する部分があるかもしれません。
日本でも昔は、顔も知らない相手とお見合い結婚する人が多かったのでしょう。
愛のない結婚でも、子どもを授かり生涯を連れ添う。
伴侶が亡くなってやっと自由になれる・・そういうことってあると思います。
 
アイルランドの丘で見つかった、戦死したテディの指輪。
50年の歳月を経て、ミシガン州に住むエセルのもとに戻ってきます。
 
50年前、エセル、ジャック、テディ、チャックの4人は親友同士でした。
エセルとテディは愛し合うようになります。
テディは戦地での自分の死を予感したのかもしれません。
もし「自分が戦争で死んだらエセルを頼む」とチャックに約束させます。
 
「死んだ人にした約束も守る?」
 
この作品のテーマは「約束」なのでしょう。
 
私は、昔から本当に愛し合っていたのは、エセルとジャックだったと思います。
遊び人のジャックより、エセルは優しいテディを選んだだけなのです。
 
そしてエセルはテディに「生涯あなたを愛する・・」と誓った言葉を
チャックは、テディからエセルを頼まれたことを
ジャックはエセルを「愛していない」と言ったことを
ずっと守り続けるのです。
 
その約束のために、エセルとジャックは結ばれることはなかった・・
 
「自由に生きろ」
クィンランから伝えられたテディの伝言。
 
50年前で止まっていたジャックとエセルの心の時計が動き出します。
本当は好きだった、結婚したかった・・
だけれど、そこまで待たなければ実らない愛もあるのでしょう。
相手に純粋で誠実であればこそ。
 
こうしてレビューすると、とても良い作品だった気もするのですけど。笑
正直あまり面白くはなかったですね、期待しすぎたかもしれません。
 
 

 
 
【解説】allcinemaより
第二次世界大戦前夜の1941年と50年後の1991年を舞台に、一つの指輪に秘められた男女の切ない運命を描いたラブ・ストーリー。ヒロイン、エセル役には大女優シャーリー・マクレーンと「The OC」のミーシャ・バートン。共演に「サウンド・オブ・ミュージック」「インサイド・マン」のクリストファー・プラマー。監督は「ガンジー」「遠い夜明け」の名匠リチャード・アッテンボロー
 1991年、アメリカ・ミシガン州ブラナガン。長年連れ添った夫を亡くしたばかりのエセル・アンのもとに、アイルランドから報せが届く。ベルファストの丘で彼女の名が刻まれた指輪が発見されたというのだ。しかし、そんな報せにもつれないエセル。娘のマリーは、両親の長年の親友ジャックに真相を尋ねるが、ジャックもまた過去を語ろうとはしなかった。50年前、若きエセルは3人の青年、チャック、ジャック、テディと青春を謳歌していた。やがて彼女とテディは愛を誓い合うが、その直後、テディは出征してしまう。その際、親友のジャック、チャックと一つの約束を交わして戦地に旅立ったテディだったが…。