ザ・タウン(2010)


 
 
 
ベン・アフレックが「ヒート」の影響を受け撮影したという作品。
案の定「ヒート」の二番煎じにはなっていますが
銀行強盗をするシーンはいいですね、なかなかスタイリッシュ。
路地裏を閉鎖して撮影されたという、(CGではない)カーチェイスも圧巻。
 
銀行強盗グループのひとりダグ(ベン・アフレック)は
人質に取り、のちに解放した銀行の支店長クレア(レベッカ・ホール)を
好きになってしまいます。
彼女に近づき、やがてふたりは恋をします。
そしてダグは強盗から足を洗う決心をするのです。
しかしダグは親友ジェム(ジェレミー・レナー)の妹
クリスタ(ブレイク・ライヴリー)とも関係がありました。
ダグを失うことを恐れたクリスタはFBIと取引をします。
 
映画としてはベタなストリーでありますが、このように男性って
本気で誰かを愛したときって、仕事や仲間を捨てれるものなのでしょうか。
それとも、心のなかで「やめたい」と思っていたところに
たまたま好きな人ができただけなのでしょうか。
 
しかし真面目なクレアに、最後の札束のプレゼントはいただけませんでしたね。
銀行の支店長まで上り詰めた女性が、盗んだお金やそのお金で買った
高級ジュエリーを喜ぶとは思えません。
どうせなら、シングルマザーのクリスタの方にお金を渡すべきだと思いました。
たとえ愛はなくても。
 
街の花屋を装う闇社会の黒幕ファーギー(ピート・ポッスルウェイト)や
FBI捜査官のアダム・フォーリー(ジョン・ハム)もいい味を出しています。
全体的には見ごたえがあり、オススメなクライム・サスペンス。
 
しかしなぜだろう?ベンだけが演技がヘタクソに見えるんですよね。笑
監督業だけに専念したほうがいいよって、誰か教えてあげてください。
 

 
 
【解説】allcinemaより
チャック・ホーガンのハメット賞受賞のミステリー『強盗こそ、われらが宿命』を、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続いてこれが監督2作目となるベン・アフレックが自ら主演も兼任して映画化した犯罪ドラマ。強盗を家業とする主人公が、ある女性を愛したばかりに仲間との絆の狭間で葛藤を深めていくさまと、追及の手を緩めないFBIとのスリリングな攻防を緊張感あふれるタッチで描き出す。共演はジェレミー・レナーレベッカ・ホールジョン・ハム
 全米屈指の強盗多発地区、ボストンのチャールズタウン。この街に生まれ育ったダグは、かつては輝かしい将来を夢見ていたものの、今では父親と同じ道を進み、気心の知れた幼なじみたちを率いて銀行強盗を繰り返す日々。毎回周到な準備で鮮やかに仕事をやり遂げてきた彼らだったが、ある時、やむを得ず一時的に人質を取って逃走を図る。しかし、解放した女性クレアが、同じ街の住人だったことから、自分たちの正体に気づかれたかもしれないと不安がよぎる。そこで探りを入れるため、偶然を装い彼女に近づくダグ。しかし、不覚にも恋に落ちてしまう。やがて、FBI捜査官フローリーの追及がダグへと迫る中、足を洗ってクレアと新たな人生に踏み出したいと考え始めるダグだったが…。