アフタースクール(2008)


 
 
 
「男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」
という言葉がありますね。
「男は過去に生き、女は今日を生きる」とも言いますが。
この作品でもそうですね。
男性とはこうも、初恋の相手が忘れられないものなのでしょうか?
(みんなはどう?笑)
 
とにかく、ドンデン返しに次ぐドンデン返しの連続。
中学の同級生だった初恋の相手との結婚。
エリートでやさしいはずの夫の浮気。
会社の忠実だったはずの部下。
何も知らないはずの中学教師。
 
私など素直に映画を鑑賞?するタイプなので
そのまま受け止めて、まんまと騙されてしまいました。
しかし騙されたことへの「やられた!」的な爽快感はなかったですね。
 
その理由は、かっての中学の同級生で初恋の女性
あゆみ(常盤貴子)を救うため尽力する
中学校の教師の神野 (大泉洋)と親友のサラリーマンである木村 (堺雅人)。
それに対して、あゆみが今でも神野のことが好きなように
描かれていなかったからです。
自分を助けてくれるなら、たとえ初恋の相手でなくてもよかったのではと
思ってしまいます。
ただ保身のために男性の気持ちを利用しているだけのよう・・
 
「男の記憶は別フォルダに保存され、女の記憶は上書き保存される」
という言葉もありますよね。
(みんなはどう?笑)
 

 
【あらすじ】allcinemaより
練り上げられた脚本の完成度で長編デビュー作「運命じゃない人」が高い評価を受けた内田けんじ監督待望の長編2作目。怪しげな探偵と中学時代からの親友の行方を捜すハメになった主人公が辿る予測不能な物語を巧みな構成力で描き出す。主演は「シムソンズ」の大泉洋、共演に佐々木蔵之介堺雅人
 母校の中学校で働く人のいい教師、神野。夏休みにもかかわらず部活動のために出勤していた彼は、そこで同級生だと名乗る男と出会う。男は、神野の同級生で親友のエリートサラリーマン、木村の行方を追っていた。神野はちょうどその朝、仕事で全然つかまらない木村に代わって産気づいた彼の妻を病院へ運び、そのまま出産に立ち会ってきたところだった。そんな神野に男は、昨日撮られたという写真を見せる。そこには、若い女性と車に乗り込む木村の姿が。動揺する神野は、男の強引なペースに引きずられるように木村捜しを手伝わされるハメになるのだったが…。