突入せよ!あさま山荘事件(2002)


 
 
 
「人質は必ず生きて救出せよ」
「犯人は全員生け捕りにせよ」
「銃器の使用は警察庁許可事項」
 
負傷者24名、殉職者4名、民間犠牲者1名を出した「あさま山荘事件」を
警察側の視点からのみ描いた物語。
 
警視庁とか地方警察の警察組織の問題点を描いた作品のようですね。
連合赤軍の脅威が全く描かれないのは、物語全体がわかりにくくなってしまい
残念でした。
日本の縦割り社会も、もっときっちり描いたほうがリアルだったかもしれません。
ザ・公務員じゃなくても、上司に、ましてや長官にあんな言葉遣いをする大人は
いるのでしょうか。
 
あさま山荘に立て籠もった、5人の赤軍メンバー。
壁の小さな穴から射撃してくるわけですが、びっくりしたのがその射撃の腕前。
一流のスナイパーなのです。
革命するよりオリンピック目指したほうが良かったのに・・と
何も知らない私は思ってしまいましたが。
しかし当時は、優秀な若者がたくさん運動に参加していたのでしょうね。
(今もご近所に住んでたりする可能性もあるんだよね?(lll’□’o))
 
時代背景が描かれていないので、あさま山荘事件を知らない人にとっては
わかりにくい作品。
当時を知っている人は、また違うものを感じるかもしれませんね。
 

 
【あらすじ】allcinemaより
1972年2月、連合赤軍のメンバー5人がひとりの女性を人質に雪に閉ざされた山荘に立てこもる事件が発生。10日間におよぶ攻防の末、警察が強行突入、運良く人質を無事救出、犯人全員の逮捕に成功するが、3人の死者(うち一人は民間人)と多数の負傷者を出す悲劇となった。この日本犯罪史上に残る大事件を、当時指揮官の一人だった佐々淳行の原作を基に「金融腐食列島〔呪縛〕」の原田眞人監督が映画化。
 1972年2月19日、警察に追われた連合赤軍のメンバー5人が、“あさま山荘”に侵入、管理人の妻・小雀真理子さんを人質に立てこもった。山荘は雪と氷に閉ざされ、外はマイナス10度を超える極寒の地。警察側は多数の警官を動員して周囲を包囲するものの、人質と大量の武器を抱えた犯人相手に容易に近づくことが出来ずにいた。この時、現場のNo.2として指揮を執る佐々淳行後藤田正晴警察庁長官より「人質の救出」「犯人の生け捕り」など6項目からなる指示を受ける。しかし、銃器の使用に関して佐々が求めた現場の判断に任せるとの意見は却下される……。