刑事コロンボ/迷子の兵隊(1989)


 
【あらすじ】allcinemaより
民間の軍事訓練学校に所属するブレイリーは、軍の資金を不正に使い私腹を肥やしていたが、部下のキーガンにその秘密を嗅ぎつけられてまう。秘密の漏洩を恐れた彼は、夜間演習中の地雷の事故を装ってキーガンを殺害した。犯行時刻、ブレイリーは会長へのプレゼントであるミニチュアセットの兵隊を飾り付けていたというアリバイがある。翌朝、現場検証にやってきた殺人課のコロンボは、うつ伏せのまま爆死していた死体の襟に、枯れ葉や土が入り込んでいたことに疑問を抱いた。遺体は殺害された後、誰かに引き摺られてきたのではないか、と……。自らの保身のためには、人の夫婦愛をも利用して踏みにじる憎むべき犯人に、珍しくコロンボも感情的になって大声を出したりする。久々に熱いコロンボ像も見られ、なおかつラストカットの気が利いたユーモアも含め、良質のドラマに仕上がっている。日本でのテレビ放映の際には、歴戦の英雄にして軍事学校の会長を務めるパジェット将軍の吹き替えに、ベテラン俳優、北村和夫がキャスティングされたのも話題になった。