エル・ドラド(1966)

 
 
キャラが良かったですね。
腰に爆弾かかえ腕がマヒしたジョン・ウェイン
老人アーサー・ハニカットに、敵役のマクロード演じた
クリストファー・ジョージ。
善玉、悪玉のはっきりした区別がつけにくく
誰もがカッコよかったせいで、感情移入はしにくかったですけど。
古い教会での、鐘を鳴らしながらの銃撃戦は見応えありました。
 
西部劇のわりには、スタイリッシュでしたね。
男のなかの男、撮影当時59歳だったジョン・ウェインなんて最初ピンクの
シャツで登場なんですがこれがなかなかお洒落で似合っていました。
ジョーイ役の女性なんて、そのまま70年代作品に登場してもいいくらい
素敵です。
 
そう思ったら、この作品の衣装デザイナーさんは
ローマの休日」の白シャツにスカーフ姿や
麗しのサブリナ」のサブリナパンツのオードリーファッションに
明日に向って撃て!」「スティング」の衣装も手がけた
イーディス・ヘッド女史でした。
 
安定したジョン・ウェインの渋さに、衣装のおかげもあってキャラクターが
勝利したという作品。
 
それにしてもあの、酔い覚ましのスペシャルドリンク・・・
あの凄い薬を飲ませたら世の中からアルコール依存症は消えて
なくなりそうですよね。
(かわりに違う病気になりそうですけど。笑)
 

 
【あらすじ】allcinemaより
テキサスのエル・ドラドを久々に訪れたガンマンのコール。彼は水の利権を巡って係争中である牧場主ジェイソンの救援にやって来たのだった。しかし、旧友のハラーが保安官だと知り、手を引くことに。だが、それを知らないジェイソンの係争相手であるマクドナルドの娘に襲われ、傷を負ってしまう。すると、今度はジェイソン一味にマクドナルドの息子が捕らえられ、交渉の切り札にされる。こうしてエル・ドラドは決戦の場と化し、コールとハラーたちはマクドナルド側を救援、激しい銃撃戦が繰り広げられるのだが…。
 テキサスを舞台に、J・ウェイン扮する名ガンマンと、R・ミッチャムの保安官がコンビを組んで、悪辣な牧場主と対決するウェスタン。二人に協力する青年役にJ・カーン。ホークス西部劇の中でもぐっと通俗的な造りでアクション主体と言っていい作品だが、だからこそ痛快。ウェイン、ミッチャムのコンビぶりもご機嫌で、娯楽西部劇としては文句のつけようがない。