クレイジー・ハート(2009)


 
 
落ち目のカントリー歌手のバッド。
長旅のあと車から出てきて、駐車場におしっこを捨てるシーンからの登場は
インパクトありましたね。
そのせいか、その後のジーンとのロマンスに入り込めなくなったという
私にとっての悲劇。
 
ボロの愛車でドサ周りをしながら、酒におぼれ
行きずりの女をモーテルに誘う生活。
しかしステージに上がった彼の歌声には、観客のだれもがうっとり。
そしてサンタフェの地方紙の記者でシングルマザーのジーンとバッドは
恋に落ちます。
しかしジーンの息子を子守の最中に迷子にさせてしまい
彼女の信頼を失ってしまうのです。
 
自暴自棄なのにプライドだけは高かったバッド。
彼は酒を絶ち、再び曲を作り、音信不通だった息子に電話したり
弟子のトミーに対する意地も捨てます。
バッドは気が付いたのです。
自分がいかに自分のことを思っている人間を傷つけていたのかを。
ジーンへの口説き文句は良かったですけど。笑)
 
イチオシはバッドの友人であるバーのマスターのロバート・デュバル
さりげなく、おしつけがましくなく、バッドを励まし支えるのです。
こんなマスターのいるバーなら、私も常連になりたいですね。
(釣りにも連れてって。笑)
 
ジェフ・ブリッジスの歌がとても良かったです。
「The Weary Kind」はアカデミー賞主題歌賞を獲得したんですね。
 
どん底に落ちて、やっとつかんだかすかな愛
ここは疲れ果てた男の居場所じゃない
勝手気ままに生きてきた
場末のビリヤード場で、球を突きながらの生活
そんな暮らしは、もう居心地が悪い
正気を失ってはならない
背を向けてはならない
クレイジー・ハート(こわれた心)をなだめて
もう一度やり直そう・・」
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
シンガーソングライターとして一世を風靡(ふうび)したものの、57歳になってすっかり落ちぶれたバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)。自分の弟子だったトミー(コリン・ファレル)がアメリカのトップ歌手として人気を博す一方、孤独な酒浸り生活を送るバッドは、シングルマザーの記者ジーン(マギー・ギレンホール)と出会う。