風とライオン (1976)


 
 
 
「砂漠の海賊」と呼ばれるリフ族の首長ライズリ(コネリー)は
アメリカ人の未亡人・ペデカリス夫人(キャンディス・バーゲン)と
2人の子供を誘拐します。
身代金として、アメリカ政府から莫大な金と兵器を手に入れるためです。
ルーズベルトは自らの再選のため、この事件を利用しようとたくらみます。
そして大西洋艦隊をモロッコに派遣すると宣言するのです。
 
「貴君は風のごとし、わたしはライオンのごとし。
貴君は砂嵐を起こし、大地を枯らした。
わたしのあらがう声は貴君に届かず。
私はライオンのごとく縄張りにとどまり
貴君は風のごとく、とどまる地を知らず。」
 
風とはアメリカ大統領ルーズベルト(ブライアン・キース)、
ライオンとはモロッコの族長ライズリ(ショーン・コネリー)のこと。
このライズリがルーズベルトに送った手紙は
アメリカに対する表現が巧いなと思いました。
 
ルーズベルトは言います。
アメリカは世界中から嫌われている」
 
いつでもかっこいいショーン・コネリーが、やっぱり抜群にかっこよかったです。
眉毛が濃くても、皺が深くてもノープロブレム。
英国のスパイだろうが、アラブの首領だろうが、雰囲気は十分ですね。
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
数々の大国の思惑が渦巻く1904年のモロッコを舞台に、米人未亡人とその子供たちを誘拐したリフ族の首長と、人質救出の名目で艦隊を派遣する米大統領ルーズベルトとの息づまる駆け引きを描いた大作。