アーティスト(2011)


 
 
そろそろアカデミー賞の時期ですので、私も話題に乗ろうかと思いまして。
昨年の受賞作なんですけどね。
 
第84回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など5部門を受賞。
フランス映画として初の米アカデミー作品賞受賞作。
 
この作品・・・どうでした?
(誰に聞いているの?笑)
 
確かに秀作には間違いないのですが、
私が感情移入できなかった理由は
恋愛映画として鑑賞してしまったことでしょうか。
 
生活に困って家財道具を売り出す、かっての大スター、ジョージ。
それをすべて買い取ったり、行き場のなくなった彼を助けたり
最後には彼を再び銀幕のスターにしようと奮闘する
いまや売れっ子女優のペビー。
 
そこまでひとりの男性を愛しているのに・・
そして愛する男性には妻がいるのに・・・
狂おしさも、熱いまなざしも、包み込むような愛情も感じなかった。
 
無償でジョージをかいがいしく世話する執事の姿のほうが
ジーンときてしまったくらいです。
 
一番良かったのは、やはり犬のジャック(アギー)でした。
死んだフリをしたり、キスをすると顔をうずめたり
いつもジョージのそばにいて、とにかく可愛らしい。
 
いろいろな名作の良い所ばかり取り入れて
世渡り上手すぎる作品かなという印象。
 
ここはジーン・ケリーで、ラストはフレッド・アステア・・
そんな元ネタ探しをするのには、結構楽しい作品かも知れませんね。
 

 
【あらすじ】yahoo映画より
1927年のハリウッドで、サイレント映画のスターとして君臨していたジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、新作の舞台あいさつで新人女優ペピー(ベレニス・ベジョ)と出会う。その後オーディションを経て、ジョージの何げないアドバイスをきっかけにヒロインを務めるほどになったペピーは、トーキー映画のスターへと駆け上がる。一方ジョージは、かたくなにサイレントにこだわっていたが、自身の監督・主演作がヒットせず…