フレンチ・コネクション(1971)


 
 
愛好者が多い作品ということですが
警察映画の中では私の個人評でもやはり上位にランクインです。
70年代作品なら「夜の大走査線」「ダーティ・ハリー」「セルピコ」も
はずせません。
 
尾行、張り込み、盗聴、カーチェイス、ガサ入れに暴力。
どのシーンも素晴らしい出来栄えです。
シャルニエをポパイがホテルから地下鉄まで追跡す尾行場面はまさしく傑作。
人混みの中に見え隠れするシャルニエ、車両に乗ったり降りたりの駆け引き。
車両の窓からシャルニエが手を振るそぶりを
終盤ポパイが真似るのも洒落ています。
 
とにかくポパイの凄まじい「執念」深さ。
走る、走る
殴る、殴る
蹴る、蹴る
しかも、本当に演技なのかと疑うほどの迫力。
キレてます。笑
 
近年の刑事モノの作品に比べると、死人の数は明らかに少ないのですが、
さすが70年代作品。暴力シーンや死に様は残忍です。
朱色に流れる大量の鮮血・・
思わず、さすが「エクソシスト」!!と思っちゃいますよね。笑
 
第44回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、編集賞
5部門を受賞した何度観ても素晴らしい刑事ドラマの傑作。
オススメです。
 
しかし、これだけの暴力シーンがあると
現在だったらR指定でしょうかね、やはり。
 

【あらすじ】ウィキペディアより
ニューヨーク市警察本部薬物対策課で“ポパイ”とアダ名されるドイル部長刑事。彼は薬物捜査の辣腕だが、捜査のためならば強引な手法も厭わない。麻薬の売人を逮捕したある夜、ドイルは相棒のラソーと共にナイトクラブに飲みに出かける。そこには有力マフィアの組長たちが妻同伴で来店していた。その際、組長夫妻たちと共にテーブルを囲み、札びらを切っている30歳ほどの夫婦がいた。不審に思ったドイルとラソーは、その夫婦を捜査する。夫婦は、表向きはブルックリンでデリカテッセンを営んでいるが、夫のサル・ボガは強盗事件などで何度か捜査対象になるなど、犯罪やマフィアに近いところにいた。工員、郵便配達人などに偽変しながら夫婦を視察下に置くドイルとラソー。すると、夫のサル・ボガがニューヨークの麻薬取引の元締めで大物マフィア・ワインストックの舎弟であることが判明した。また、サル・ボガは近いうちにフランスとのヘロインの大口取引を任されるという。財務省麻薬取締部の捜査官たちと捜査を進めると、“フレンチ・コネクション”と呼ばれるマルセイユの黒幕・シャルニエがニューヨークを訪れていることが浮かび上がる。