クイーン・ヴィクトリア/至上の恋(1999)

 
 
原題は「Mrs. Brown」
 
 
イギリス最盛期の頃の女王ヴィクトリア(ジュディ・デンチ)は
最愛の夫に先立たれた悲しみから長期に渡って喪に服し
公務にも支障をきたしていました。
そんな彼女の気晴らしにと呼ばれた
 
物怖じしない性格と、素直な思いを話す彼に
女王は友情を感じ徐々に心を開いていきます。
 
誰かが女王を守ってあげなければ・・
 
 
夫に先立たれたあとに、こういう人物が現れたら
正直支えになるのではないでしょうか。
気を使わないで話したり過ごせたりする相手は、一緒にいて心地が良いですよね。
その人が異性であれば、たとえ老年であっても恋愛感情が生まれるのかも
しれません。
 
しかし、そんなふたりを他の召使いたちは色々と揶揄し、
影で女王をブラウン夫人とあだ名するのです。
 
老年のヴィクトリア女王を演じたジュディ・デンチの存在感はさすがです。
ビリー・コノリーの男らしく逞しい風貌もピッタリだったのではないでしょうか。
なにひとつ共通点のない、しかも恋するには遅すぎる男女の
やるせなさが残ります。
 
陳腐なセリフですが
「生まれ変わったら、もう一度、もっと若かった頃に出会いたい」と
願うことでしょう。
 
もし、私だったらですが・・
 

【解説】allcinemaより
イギリス王室のヴィクトリア女王と従僕の秘められた恋を描く実話を基にした文芸ドラマ。夫のアルバート公に先立たれ、傷心のため城に閉じこもり喪に服した生活を続けるヴィクトリア女王。そんな彼女を心配した家族や側近によって、ハイランドから1人の男が陛下の愛馬と共に呼び寄せられた。彼の名は、亡きアルバート公スコットランド人従僕ブラウン。皇室の中で1人風変わりな彼の態度に周囲は戸惑うが、女王の心は次第に和らいでいく…