原題は「Mrs. Brown」
イギリス最盛期の頃の女王ヴィクトリア(ジュディ・デンチ)は
最愛の夫に先立たれた悲しみから長期に渡って喪に服し
公務にも支障をきたしていました。
そんな彼女の気晴らしにと呼ばれた
物怖じしない性格と、素直な思いを話す彼に
女王は友情を感じ徐々に心を開いていきます。
「誰かが女王を守ってあげなければ・・」
夫に先立たれたあとに、こういう人物が現れたら
正直支えになるのではないでしょうか。
気を使わないで話したり過ごせたりする相手は、一緒にいて心地が良いですよね。
その人が異性であれば、たとえ老年であっても恋愛感情が生まれるのかも
しれません。
しかし、そんなふたりを他の召使いたちは色々と揶揄し、
影で女王をブラウン夫人とあだ名するのです。
ビリー・コノリーの男らしく逞しい風貌もピッタリだったのではないでしょうか。
なにひとつ共通点のない、しかも恋するには遅すぎる男女の
やるせなさが残ります。
陳腐なセリフですが
「生まれ変わったら、もう一度、もっと若かった頃に出会いたい」と
願うことでしょう。
もし、私だったらですが・・
【解説】allcinemaより