英国王のスピーチ(2011)

 
 
 

 
 
吃音(きつおん)とは発語時に言葉が連続して発せられたり、
瞬間あるいは一時的に無音状態が続くなどの
言葉が円滑に話せない疾病。言語障害の一種のような症状、どもりのこと。
 
ヨーク公コリン・ファース)は吃音症という障害のせいで、
演説に失敗し聴衆も落胆してしまいます。
そして民間人である言語療法士
ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)の元に通いどもりを克服していきます。
言葉の訓練であんな(汚い)言葉を、
多く使うのにはびっくりしてしまいましたが。
 
「世紀の恋」「王冠を賭けた恋」と謳われているエドワード8世と
ウォリス・シンプソンはずいぶんと無責任で意地悪く描かれていました。
(ちょっと憧れていたんだけどなぁ。笑)
真実のところはどうなのかわかりかねますが、そのおかげで
カンシャク持ちだけど気が弱く真面目なヨーク公を、
ますます応援してしまいます。
 
そして、ラストの「英国王のスピーチ」は静かな感動を呼びます。
 
大勢の人々の前で流暢にスピーチを行うということは、
とても緊張しますし難しいですよね。
私も話すのが苦手にもかかわらず、
人前で発言しなければならないときがたまにあるので
喋るのが苦手な国王のスピーチに、勇気をもらえた気分になりました。
 

 
【解説】allcinemaより
英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることを極端に恐れる内向的な性格となり、成人してからも自分を否定し続ける人生を送っていた。吃音を克服すべく、何人もの言語聴覚士の治療を受けるものの一向に改善の兆しは見られない。そんな夫を心配する妻エリザベスが最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネル。彼は王子に対しても遠慮のない物言いで次々と風変わりな治療法を実践していく。そんな中、国王に即位した兄エドワード8世が、王室が認めない女性との愛を貫き、突如王位を返上してしまう。王位の継承など考えてもいなかったジョージは、最も恐れていた事態に直面し、恐怖のあまり泣き崩れてしまうが…