「影」と呼ばれる凄腕の忍びがいました。
女性であることを知り、その魅力のとりこになり、力でねじ伏せてしまいます。
そして影は半蔵の子供を産み「母影」となり
子は「若影」(大川橋蔵)と呼ばれるようになるのです。
武芸ができて美しい女性 由利(大川恵子)を側室に上げようと
(家光に興味をもたせるため)彼女を御前試合に出すことにします。
その御前試合の勝者には将軍家から、刀が拝領されます。
そしてその刀とは、石田三成の血をひいている母影の刺青とあわせると、
三成の隠した埋蔵金のありかがわかる刀だったのです。
若影は由利を見たとたんに惹かれてしまいました。
由利もまた若影の姿に胸ときめかせました。
そして、埋蔵金のありかを知る刀は由利が手に入れました。
刀を奪う為に由利の部屋にも忍んだものの、由利に乞われて顔も見せる若影。
そこに見回り中の服部半蔵が現れてしまいます。
半蔵は若影に「影」の面影を見ます・・
半蔵はずっと影のことが忘れられなかったのです。
埋蔵金のありかを秘めた刀をめぐりながら、打倒徳川を狙う若影の物語なのでありますが・・
由利と若影、そして母影と服部半蔵の
愛憎のほうがどうなるのか、終始見入ってしまいました。笑
「母者も女性であったか・・・」
お互い愛しながらも、決して結ばれることのない宿命の母影と半蔵。
なかなかロマンチックな時代劇で楽しめる作品でした。
【あらすじ】東映チャンネルより