捜索者(1956)

 
 
やってくるデュークで始まり
去って行くデュークで終わることで有名な作品。
 
インディアンに家族を焼き討ちされ、復讐に燃えたイーサンは
仲間と共に誘拐された姪のルーシーとデビーを捜索する旅に出ます。
しかしルーシーは死体で見つかってしまいます。
 
それから何年も捜索し、やっと見つけたデビーは成長していて
彼女から「自分はコマンチ!帰って!!」と言われてしまいます。
彼女はコマンチと同化し、そしてコマンチの有力者であるスカーの妻に
なっていた(と思う)のです。
 
救出劇としてとても見ごたえのある作品でした。
しかし、あまりにもネイティブ・アメリカン=人殺し的なイメージで
描かれているので
現代的な感覚で観てしまうと、違和感を覚えてしまいます。
 
でも、イーサンに同行していたマーティンが
知らない間にコマンチの女と結婚していて、
その女性が甲斐甲斐しく尽くそうとするシーンには
ちょっとウケてしまいましたが。
 
 そしてなんといってもこの作品の見所は
西部劇ファンには胸ときめくモニュメント・バレーの風景ですよね。
ジョン・フォード・ポイントと呼ばれ、あまりにも有名です。
 
あの広大な風景をバックに
馬にまたがるデュークには、ただうっとりなのです。
 

【解説】allcinemaより
コマンチ族に弟一家を殺され、二人の姪をさらわれた男イーサン。以来、彼はコマンチ族に対して憎悪を燃やす復讐鬼となった。そして、さらわれた姪たちを求めて、彼は何年も捜索を続けていたのだった。だがやっと探し当てた姪のデビーは、インディアンの言葉を操り、イーサンから逃れようとする。完全なコマンチ族となってしまったデビーに、イーサンは銃を向けるが…