リオ・グランデの砦(1950)

 
 
私は観た作品をよく忘れてしまいます。
特に観たのか観ていないのか
タイトルと内容と主演者の整理のついていない映画が西部劇です。
マカロニウエスタンのほうがいくらか内容の区別はつくんですけど
それでも、荒野に、夕陽に、ガンマンに、決闘・・・のタイトルは
観たか観なかったかう~んと悩んでしまいます。
 
そんなお悩み相談はどうでもいいのですが。
 
アパッチ族撃退のためスターク砦に滞在する
ヨーク中佐(ジョン・ウェイン)のもとに
15年間一度も会っていなかった息子が、学校を退学となり新兵として入隊してきた。
そして、息子を連れ戻そうと別居していた
妻のキャサリンモーリン・オハラ) まで砦にやってきます。
 
「特別扱いはしない」という厳しいヨーク中佐が、息子の身長を確認する姿や、
「父とは呼びません」という息子が
ヨーク中佐の悪口を聞いたことで仲間と喧嘩したりという親子愛。
別居中の妻との溝が徐々に埋まり
再び愛情が芽生える夫婦愛あ描かれていました。
 
そして、この作品は台詞がとても良いのです。
 
連隊歌部隊が歌う
♪君を連れて帰ろう 愛しのキャサリーン 荒れる海原超えて・・ ♪には
「俺がこの曲を選んだわけではない」
「残念だわ、 あなたの選曲かと」
 
リオ・グランデ川を渡り アパッチとの戦いの前、妻を避難させるときには
「お別れのキスは?」
「お別れの キスなんてしない」
・・・そしてキス。
 
騎馬隊によるアクション、馬(の演技??)もとても良かったです。
殺人犯のタイラーや放火魔の軍曹など
脇の物語や人物にもスパイスが効いています。
そしてちょっとロマンチック。
 
さすが西部劇ファンから評価の高い作品だけあって
十分な見ごたえのある作品でした。
 
【解説】allcinemaより
北軍に加わり、メキシコ国境近くにあるリオ・グランデ河のスターク砦で横暴なアパッチ族の討伐にあたるヨーク中佐。彼は、西部の地を荒らしては管轄外のメキシコへ逃げ去っていく族に苦虫を噛む思いをしていた。またある日、一人息子ジェフが赴任してくるが、ヨークはあくまで上司と部下の関係を貫いていく。さらには、ジェフを連れ戻しにやって来た別居中の妻も帯同することに。そんな中、アパッチ族の大軍に襲撃され、ついにヨークは将軍の命令でメキシコへ逆襲に向かうのだが…