二百三高地(1980)


 
 
天皇に対する忠誠心だけで戦争指揮をする乃木と、
そんな彼の性格を熟知している児玉。
そして、ふたりの関係を見つめる大山巌・・
 
私なぜか、もし前世があったならば、
自分は軍人だったのかではないかと思うときがあります。
結構頭が固く、なんとなく軍人的な部分があるのです。
 
それはともかく。笑
 
この作品のストリーは精神で正面突破で挑む乃木大将と
その作戦の手詰まりを見かねた児玉大将の助けがメインになります。
 
私が印象深かったのは、当時は騎士道と武士道がまだ残っていて
休戦の合間にはロシア兵と日本兵がおたがいにタバコやお酒を交換する場面です。
敵同士でありながら、そのときばかりはお互いを尊敬し
友人のような親交を交わす・・
なんて紳士的なのでしょうか。
 
戦争とは殺戮だけではない・・
指揮官の戦略とは別に、戦地で戦う兵士の立場は同じだったのでしょう。
 
すべては過去。
でも過去に学ばなければならないことって多いですよね。
 
やはり戦争はすべきでないと私は思います。
戦争が生み出すものは、殺人と、恨みと、飢えと、
環境破壊の負の連鎖であるのだから。
 

 
【あらすじ】goo映画より
十九世紀末。ロシアの南下政策は満州からさらに朝鮮にまで及び、朝鮮半島の支配権を目指す誕生間もない明治維新政府の意図と真っ向から衝突した。開戦か外交による妥協か、国内では激論がうずまいていた。軍事力、経済力ともに弱小な日本にとってロシアは敵にするには強大すぎた。しかし、幾度となく開かれる元老閣僚会議で、次第に開戦論がたかまっていくがロシアの強大さを熟知している伊藤博文は戦争回避を主張していた。巷でも、開戦論で民衆を煽動する壮士グループと、戦争反対を叫ぶ平民社とが対立。ある日、開戦論に興奮した民衆が平民社若い女、佐知に殴りかかろうとしているところを、通りがかった小賀が救った