マリリン・モンロー  最後の告白

 
 
08年にフランスで制作されたドキュメンタリー作品。
 
お熱いのがお好き』『百万長者と結婚する方法』『七年目の浮気』・・・
映画の中のMMは、本当にチャーミングで、
ひと目で好きになってしまうくらい素敵な女性。
そして彼女の魅力はなんといっても、声。
あの甘くけだるい声がなければ、いくら美貌でもグラマーでも
あれだけのセクシーさはなかったと私は思います。
 
しかし光で輝けば、それだけ影も濃くなるのでしょう。
この作品はそんな彼女の、暗い影の部分だけを集めたものでした。
多くの男性が彼女を欲し、身体を通っていきました。
彼女を娼婦と軽蔑し、その存在を避ける男性も多くいました。
 
でもこの作品を観る限りでは、
本当に彼女が信頼したのは結果的にふたりの男性だけだった気がします。
最初にクラークのような男性と知り合い父親のような愛に包まれ、
最後にジョーと結ばれたなら、彼女はもっと幸せになれたのではないでしょうか。
 
女性の友人はひとりも出てきませんでした。
同姓の友人というのは、ときには精神科医のアドバイスより
良い助言をくれるかもしれないのに。
 
番組では全裸の彼女のヘアーまで映されました。
死後50年以上経っても、MMが望まれているものとは
こういうことなのでしょう。
 
女優としての実力だって、十分以上にあったはずなのに・・
 

【あらすじ】NHKネットクラブより
アメリカの“セックス・シンボル”といわれたマリリン・モンロー。トップスターでありながら、幼少期のトラウマとメディアが作りあげた虚構のイメージに苦しみ続け、36歳の若さでその生涯を閉じた。番組は、モンローが精神分析医グリーンソンに送った最後の告白テープの内容をもとに、波乱の人生を送ったモンローの心の闇に迫る。