洋画・サスペンス/犯罪

ヘッドハンター(2011)

原題は「HODEJEGERNE」(ノルウェー語 ヘッドハンターズ) ヘッドハンターズには「首狩り」(人間狩り)という意味もあるそうです ノルウェーで歴代最高の興行収入を記録した クライムサスペンス&ブラック・コメディ 北欧映画の話題作にはハズレがないです…

ウインド・リバー(2018)

原題も「WIND RIVER」(風の川) プロットはFBI捜査官がレイプ殺人犯を追うという よくあるクライムサスペンスなのですが 見せ方が巧みなうえ、もの悲しさを含む重厚な仕上がりで とても良く出来ていると思います アメリカ中西部ワイオミングの辺境の地、ウ…

夜の訪問者(1970)

原題は「De la part des copains」(友人から) 「激突!」(1971)「ヘルハウス」(1973)や 傑作恋愛映画「ある日どこかで」(1979)で知られる リチャード・マシスンの同名小説をフランス(イタリア合作)で映画化 フランス語が堪能なチャールズ・ブロンソンは吹…

ブラック・クランズマン(2018)

原題も「BlacKkKlansman」クランズマンとはKuKluxKlanの会員のこと 主人公ロン・ストールワースは実在する人物で1972年にコロラド州で警察官になり1979年KKKに侵入捜査、守秘義務を守り2005年に退職2014年に「BlacKkKlansman」というノンフィクション小説を…

女神の見えざる手(2016)

原題は「MISS SLOANE」(ミス・スローン)最近稀にみる素晴らしい邦題(笑)”勝利の女神”や”切り札”を感じさせるいいタイトルだと思います 批評家からの評価は低く、興行的にも失敗したそうですがこれはかなり面白く刺激的「ユージュアル・サスペクツ」(1995…

ボーダー(1982)

原題も「THE BORDER」(国境)「レッズ(1981)」と「愛と追憶の日々(1983)」の間のジャック・ニコルソン主演の作品有名でもおかしくないはずのに、知らない作品でした(笑) メキシコからの密入国の実態と、賄賂で私腹を肥やす国境警備隊の腐敗そこに難民で子…

ギャング・オブ・ニューヨーク(2001)

ギャングものと言っても「ゴッド・ファザー」(1972)や「アンタッチャブル」(1987)のようなマフィアものではなく1846年と1863年のニューヨークにあるファイブ・ポインツ(現ニューヨーク市クイーンズ、ロング・アイランド・シティ)が舞台アイルランド系移民…

マネーモンスター(2016)

「儲かっているときは黙っていただろ」ニューヨークの銀行に強盗に入ったものの、すでに金は持ち出された後ですぐさま警官隊とマスコミに囲まれてしまう人質をとって立て籠るものの唯一の望みはどうにか助かろうとするだけのマヌケなお人好しなのに民衆から…

ハウス・ジャック・ビルト(2018)

「ヒトラーのことが理解できるし、少し共感もしているユダヤ人には同情しているが、イスラエルはいらつく存在なので同情しすぎてはいない」2011年のカンヌ映画祭で「メランコリア」を出品したときのこの発言で映画界を干されそうになったラース・フォン・ト…

スーパー・チューズデー ~正義を売った日~(2011)

「政界に長くいるとひねくれるぞ、俺みたいに」原題は「THEIDES OF MARCH」"IDES"とはラテン語で”半分のところ”という意味で、月でいえば15日戯曲「ジュリアス・シーザー」で、カエサルが占い師に忠告される「Bewarethe Ides of March」(3月15日に用心しろ…

インサイダー(1999)

インサイダーとは、集団や組織の中の人(内部の事情に通じている人)のこと実際にあった煙草産業による組織ぐるみの犯罪隠しを告発者とTVプロデューサーの視点で描いた社会派映画煙草が有害で中毒性があることは誰でも知ってることですし私の場合は非喫煙者…

顔のないスパイ(2011)

原題は「THEDOUBLE」(二重の)タイトルでネタバレしてどうする(笑)ありきたりなB級映画、ただリチャード・ギアが出てるだけ(笑)だいたい国家を守るはずのスパイが仕事より何より人情家で安息の場所が愛する妻と子どもがいる“我が家”っておかしいだろ?…

ミルドレッド・ピアース(1945)

日本では未公開、戦後も公開されなかったそうですがアメリカでは高い評価を受け(ジョーン・クロフォードがオスカー受賞)マイケル・カーティス監督の最高傑作と言われているそうですアプローチはダグラス・サーク監督の「悲しみは空の彼方に」(1959)と似て…

ブリッジ・オブ・スパイ(2015)

脚本はコーエン兄弟つい、おおげさでドラマティックになりそうなスピルバーグを現実的な日常に引き戻して、シュールなユーモアもありますカメラはヤヌス・カミンスキー実はアンタそこにいて見ていたんじゃないの?というくらいベルリンの壁建設中の東ドイツ…

マッキントッシュの男(1972)

ジョン・ヒューストン×ウォルター・ヒル×ポール・ニューマンモーリス・ジャールのスコア原作は「高い砦」のデズモンド・バグリイが1971年に発表した冒険小説映画のほうは、わかりにくい、つまらないとキネマ旬報でも酷評だったということです確かに、登場人…

チャンブラにて(2017)

イタリア南部のジョイア・タウロと呼ばれるコムーネ(共同体)にあるチャンブラというスラム通り監督と撮影隊が過去にこの場所で撮影機材一式を積んだ車を盗まれたのをきっかけにその返還交渉で制作機会を得たそうです主人公のピオ少年はじめ、家族や親戚一…

幸福の罪(2011)

原題であるチェコ語の「nevinnost」は「無罪」や「無邪気」という意味もあるそうです女性の一途で純粋な愛情、と言えば聞こえがいいですがいわゆる「メンヘラ」(”心に問題を抱えている人”という意味のインターネットスラング)ものメンヘラタイプの女性は、…

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)

原題は「ThePost(ザ・ポスト)」ワシントン・ポスト紙のこと「大統領の陰謀」(1976)は”ウォーターゲート事件”(1972)を調査したワシントン・ポストのふたりの記者の手記を元にしたドラマですがこちらはその前年の1971年、NYタイムズがスクープしたベトナム戦…

誰よりも狙われた男(2013)

ジョン・ル・カレ原作のポリティカル(政治的)スリラーでル・カレ本人も製作総指揮に加わった意欲作「裏切りのサーカス」(2011)でもそうでしたが静かな熱量を持ったシリアスドラマ今のままではテロはいつまでたっても終わらない主張の強い作品でしたしかし…

ゴッド・タウン(2014)

「“ゴッズ・ポケット”の男たちは単純だ働き、野球を観戦し、結婚をして子供を持つ、町を出るものはいないほぼ全員が盗みの経験者で、子供の頃人の家に放火戦うべきとき、われ先にと逃げ出す連中イカサマが好きで、親は子供を殴る何があっても町を離れないし…

ギリシャに消えた嘘(2014)

60年代のギリシャとトルコが舞台の殺人ミステリーキルステンがキム・ノヴァクやティッピー・ヘドレンを彷彿させる金髪にしていたこともあって最初はヒッチコック風に思えましたが中盤からは失速してたいしたどんでん返しもなくただ堕ちて行く3人の人間模様…

セイフ ヘイヴン(2013)

「人生の再生」を描いたハートウォーミングなロマンティック・ストーリーラッセ・ハルストレム監督作品は主人公が決して恵まれた環境でないにもかかわらずなぜかラストはやさしい気持ちになれる作品が多い気がしますカントリー・ミュージックの選曲も抜群高…

評決のとき(1996)

法廷ものといったらこの人、大ベストセラー作家ジョン・グリシャム貧しい季節労働者の5人兄弟の2番目で、12歳からミシシッピ州に住み10代から働き始めるものの低賃金に嫌気がさし働きながら進学し、ロースクール、そして弁護士事務所を開業1983年…

ゲット・アウト(2017)

アメリカの人気お笑いコンビ、キー&ピールのジョーダン・ピールの監督デビュー作「ファーゴ」でドジなFBI捜査官で出演、背の低いほうがピール監督なんと彼ら自身のお笑いのネタが人種差別、奴隷売買なのだそうですそして町山氏の解説によれば、この映画がア…

ブラジルから来た少年(1978)

フランクリン・J・シャフナー×アンリ・ドカエ×ジェリー・ゴールドスミスこれだけで私の好み(笑)特に中盤からはグッと引き込まれます製作当時は重要な登場人物となっているメンゲレ博士が実際に南米に潜伏していて、まだ存命中だったということで恐ろしさ…

女と男の名誉(1985)

原題は「Prizzi'sHonor」(プリッツィ一家の名誉)「Mr.&Mrs.スミス」(2005)の元ネタ的なブラック・コメディジョン・ヒューストン監督に主演はジャック・ニコルソンキャスリーン・ターナーさらには監督の娘、アンジェリカ・ヒューストンもうこの時点でクセモ…

エリート・スクワッド ~ブラジル特殊部隊BOPE~(2010)

特殊部隊もののB級アクション映画のようなタイトルですが(笑)面白かったですね、これが未公開とはもったいないブラジル社会の根深い腐敗やシステムの矛盾を静かに強く訴えかけているドキュメントタッチで硬派な社会派サスペンス冒頭の「フィクションです」の…

ファルコン(2009)

タイトルの「ファルコン」(Falcone)は正確にはイタリア語読みでファルコーネ1980年代から90年代初頭までイタリアのマフィアに裁きを受けさせた勇気あるシチリアの判事ジョバンニ・ファルコーネの物語だけどGoogleでググっても全くヒットしない謎の映画(笑)…

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の「できるものなら捕まえてみろ」とは鬼ごっこの掛け声のこと日本でいう「鬼さんこちら」以前NHKBSで放映していた、アメリカの俳優・映画監督にインタビューするトーク番組アクターズ・スタジオ・インタビューにスピ…

刑事ジョン・ブック/目撃者(1985)

「英国人には気をつけろよ」この映画で初めてアーミッシュという存在を知りましたアメリカやカナダに居住するドイツ系移民でルター派とツヴィングリ派の新教再組織から生まれたアンマン派信徒の一派これより規律が緩和だという宗派がモルモン教は日本でも知ら…