2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

スポットライト 世紀のスクープ(2015)

「こんなのを報道して誰が責任をとるんだ」「報道しなかったら誰が責任をとるんだ」 原題も「SPOTLIGHT 」(ここではボストン・グローブ紙の取材チームのこと) ピューリッツァー賞受賞の実話ベースの映画化 アカデミー賞では6部門にノミネートされ作品賞と…

チリの闘い 第1部「ブルジョワジーの叛乱」(1975) 第2部「クーデター」(1976) 第3部「民衆の力」(1978)

原題も「La batalla de Chile」 凄い映画でした これが本物のドキュメンタリー かなり画像は悪いんですよ、手ブレも酷くて でもそれが見ていくうち どれほど命がけの撮影だったか、ということがわかります 1970年チリ、国民による初の公正な選挙によって選ば…

アダム&アダム(2022)

原題は「The Adam Project」(アダムの計画) 「スターウォーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 「ターミネーター」オマージュあるある &マーベル感たっぷりのタイムトラベルもの 新しさはない(笑) おまけにタイムパラドックスなんて起こらず 時間…

エール!(2014)

原題は「La famille Belier」(ベリエ家の人々)で 2022年アカデミー作品賞、助演男優賞受賞、脚本賞を受賞した 「コーダ あいのうた」(2021)のオリジナル版ということ 私も少しは手話を覚えておこうかと YouTubeで手話動画を見ることがあるのですが 聾唖者…

君の膵臓をたべたい(2017)

原作の小説、漫画、アニメ、人気の作品ですね ラストは定番の「余命もの」とは違う ちょっとしたどんでん返しがありました 盲腸の手術をした病院で「共病文庫」と書かれたノートを拾った僕(北村匠海) そこには膵臓(すいぞう)の病気で あとわずかしか生き…

桜のような僕の恋人(2022)

よくある余命もの、冒頭の段階でオチはわかってしまいますが ヒロインは「早老症」という難病 その名の通り他人より何倍も早く老化し 20代から白髪、脱毛、皺、白内障などの現象がおこる病気 どんな病気になってもショックだけど これは相当、心のダメージが…

学校(1993)

山田洋次の日本映画の優等生らしい作品 東京下町のある夜間中学校が舞台 生徒は7人 競馬好きのイノさん(田中邦衛) 清掃会社で働くカズ(萩原聖人) 中学で不登校になったえり子(中江有里) 在日で焼肉店を営むオモニ(新屋英子) シンナー中毒だったみど…

小早川家の秋(1961)

娘の結婚や、死(未亡人、法事や葬式)というテーマは 晩年の小津作品に共通していますが その中でも本作のラストでの火葬場のシーンは 死ぬということ、この世からいなくなるということを強く感じます 小津特有の、同じ繰り返しを多用する演出やセリフ回し …

江分利満氏の優雅な生活(1963)

主人公の江分利満(えぶり まん)とは エブリマン=every man=普通の人、だれもかれも、のこと 岡本喜八が描いた高度成長期サラリーマンのコメディ 原作は山口瞳の戦中派の「昭和人」を描いた自伝的小説 会社員の昼休みの屋上風景は 「みんなでコーラス」「…

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020)

東大全共闘全盛期、安田講堂闘争直後の1969年5月13日 東大駒場キャンパス第900番教室における 三島由紀夫と1000人以上の学生たちとの 伝説の論会を描いたドキュメンタリー ナレーターに東出昌大を起用しているのは 名前に東大が入っているから(たぶん …

シン・ゴジラ(2016)

英題も「SHIN GODZILLA」 ゴジラシリーズ第29作目にして最大の話題作 ただゴジラ萌え♡は、ほとんどありませんでしたね 特に幼体はといえば死んだ魚みたいな目でキモチワルイ(笑) 作風はエヴァンゲリオンをそのまま引き継いでいて アニメ風なカッティング…