2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

巴里の屋根の下(1930)

「お代は結構だから お嬢さんも一緒に唄ってください」 原題も「SOUS LES TOITS DE PARIS」 トーキー半分、サイレント半分トーキー初期の作品なので、このような音楽と無声が入り混じった スタイルになったのかと思いましたが 実は完全に計算しつくされてい…

若草の頃(1944)

原題は「MEET ME IN ST. LOUIS」 (セントルイスで会いましょう) 「オズの魔法使」から5年後、ジュディ・ガーランド22歳 ヴィンセント・ミネリの初監督作品にして出世作 ジュディはすでにこの頃神経症と薬物依存で 最初はしぶしぶ演技をしていたそうで、映…

ウエスト・サイド物語(1961)

原題も「WEST SIDE STORY」 BSプレミアム「年越し映画マラソン」ミュージカル特集で鑑賞 10代の頃民放の吹替(かなりカットされていたと思う)で見たきり 152分版はお初でございます まず序章の音楽が長すぎて笑った 何でココ、誰も突っ込こんでこない(笑)…

刑事 蛇に横切られる(1995)

退職する刑事たち(当時)のほとんどが口にするのが 「苦労かけた女房と温泉めぐりをしたい」 この言葉を聞いたNHKの番組スタッフが 本物の刑事の姿に近いドラマを作ろうと 元警察官に具体的な捜査現場や、捜査本部内の配置 心情的な部分まで取材し リアルな…

チロルの挽歌(1992)

1990年に開業された北海道芦別市のテーマパーク 「カナディアンワールド」がモデル 当時は第三セクターによる地方観光開発が盛んで 地元の人間も時代の流れに乗って盛り上がったのでしょうが 今となってはお金の無駄使いと、浅はかとしか思えない計画 ドラマ…

眠狂四郎殺法帖(1963)

眠狂四郎の記念すべき第一作目で、市川雷蔵の当たり役 伝説の大スターの色男ぶりを堪能できる作品ですが ニヒルというよりは、お喋りで磊落(らいらく)な浪人という感じ ただしタイトルが出るまでの90秒は超カッコイイ! いきなり伊賀者に闇討ちされそうに…

若おかみは小学生!(2018)

2003~2013年までに全20巻が刊行され 300万部以上の売り上げを記録した令丈ヒロ子による児童文学シリーズ サブタイトルは「花の湯温泉ストーリー」 両親を交通事故で亡くした小学生6年生の女の子が おばあちゃんの経営する旅館「春の屋」で人と触れ合い、成…

天気の子(2019)

私はこういう「セカイ系」という 現実性がなく、辻褄があわない 「きみとぼく」「世界の危機」という純愛的誇大妄想に ついていけないタイプ しかもリアリティな都会の街並みや、現実に存在する企業やサービスも 素直に若者文化と思えず(大人もマックは食う…

万引き家族(2018)

1988年巣鴨置き去り事件を題材にした 「誰も知らない」(2004) 1971年赤ちゃん取り替え事件を題材にした 「そして父になる」(2013) そして「万引き家族」 2014年、大阪府吹田市の釣具店で両親が店員に質問攻めにしている最中 中学生の長男(14)と小学生の次…

フラガール(2006)

「いつまでも時代のせいにしてればいい」「時代の方が変わったんだ、何故オレたちまで変わらなければならない」 プロットは矢口史靖監督の「ウォーターボーイズ」(2001)や 「スウィングガールズ」(2004)と同じ 最初はあまりやる気のない素人集団が、努力で困…

絶唱(1975)

「伊豆の踊子」「潮騒」についで”百恵&友和”文芸シリーズ三作目 共通しているのは”身分違いの恋愛”ですが 愛した女性の亡骸と祝言を挙げるラストは 感動的というよりは、正直言ってかなり変態 昭和17(1942)年、山陰の大地主・園田家の跡継ぎで大学生の順吉は…

忠臣蔵(1958)

みなさん、あけましておめでとうございます(遅いよ) さて年末になると毎年のように放映される「忠臣蔵」 「忠臣蔵」と「白虎隊」の違いもよく知らない私ですが(酷すぎる) 今更ながら初めて鑑賞しました しかも大映オールスター総出演による 「忠臣蔵」映…