2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

パラダイン夫人の恋(1947)

原題は「THE PARADINE CASE」(パラディン裁判)ロバート・ヒッチェンズの原作をアルマ・レヴィル(ヒッチコック夫人)が翻案し制作のデイヴィッド・O・セルズニック脚本の台詞劇カメオは38分弱、駅から出てくるペックの後ろでチェロを持つヒッチさん ひ…

汚名(1946)

原題は「NOTORIOUS」(悪名高い) 設定と展開はまんま「M:I-2」(2000)(笑)ヒッチさんは今でも映画界に影響を与えているんですねカメオはパーティでシャンパンを飲み干すヒッチさん この映画はイングリッド・バーグマンが好きかどうかで評価が割れると思い…

逃走迷路(1942)

原題は「SABOTEUR」(破壊工作員)プロットは「北北西に進路を取れ」(1959)と同じですが「北北西」が”ラシュモア山”ならこちらは”自由の女神”昔の映画は世界の有名観光所案内の役割も果たしていました(笑) 軍需工場が火事になり、謎の男に渡された消火器の中…

レベッカ(1940)

「私はオスカーをもらったことなんかないよあれはセルズニックにあたえられた賞だその年の監督賞は「怒りの葡萄」のジョン・フォードがもらった」(ヒッチコック映画術トリュフォーより) 原題も「Rebecca」 ヒッチさんの渡米第一作にして、アカデミー作品賞…

海外特派員(1940)

原題も「FOREIGN CORRESPONDENT」(外国人記者) ヒッチコックのハリウッド進出第二作目で、第二次世界大戦の直前に撮影された(ドイツ系ユダヤ人)ウォルター・ウェンジャー製作の反ナチのプロパガンダ映画とはいえ(ご都合主義な)シナリオは面白いし、カメ…

バルカン超特急(1938)

原題は「The Lady Vanishes」(消えた婦人)ヒッチコックのイギリス時代の最高傑作サスペンスカメオ→エンディング近くのヴィクトリア駅でタバコをふかして通り過ぎる(ヒッチさん、若い 笑) 1938年(昭和13年)当時は日独伊防共協定が結ばれていて8月にはヒ…

チョコレートドーナツ(2012)

「マルコが好きなのはハッピーエンドだった」 原題は「ANY DAY NOW」(いつの日か)でボブ・ディランの「I Shall Be Released」(1967)(私は解放(釈放)されるべきだ)のサビの部分の歌詞になります この映画を見て、ふと思い出したのが2016年7月に発生した…

パターソン(2017)

原題も「Paterson」 映画評論家風に言えば、ジム・ジャームッシュがアメリカのモダニズム詩人ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(1883~1963)の長篇詩「パターソン」に影響を受けて「アメリカ的なるもの」「労働者階級のアーティスト」を追い求めた作品・…

【フレデリック・フォーサイス】マンハッタンの怪人(2000)

イギリスの作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバー(以下ALW)が自身の代表作「オペラ座の怪人」(1986)の続編「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」(Love Never Dies)を製作するにあたってフレデリック・フォーサイスに執筆を依頼したという本作 なのでガストン・ルルー…

【淀川長治】続・私の映画の部屋(1976)

1970年代にTBSラジオで毎週月曜日の午後8時から放送された「淀川長治/私の映画の部屋」の単行本化第二弾 【目次】鬼才フェデリコ・フェリーニ映画興行のうらおもてヒッチコック劇場記録映画映画の祭典アカデミー賞ギャング映画ハロー!バスター・キ…

ワンダー君は太陽(2017)

原題は「Wonder」ワンダーは「不思議」や「驚き」という意味がありますがここでは「奇跡の子」ということ トリーチャーコリンズ症候群とは、遺伝子の突然変異によって頬や顎の骨が未発達、または欠損した状態で生まれ耳の穴がなく聴力障害を伴うこともある5…

キングコング(2005)

原題も「King Kong」これ一本でキングコング三部作(笑)ドラマ編、ジェラシック・パーク編中途半端に優しい振りをする女は、自覚なく相手を傷つける編 意外と評価が高いのには驚き確かに特撮は完成型と言っても過言でないくらいCGが羅列する迫力の映像ノ…

メン・イン・キャット(2016)

原題は「NINE LIVES」(9つの命)英語のことわざ「A cat has nine lives」から(猫は九つ命をもっている=なかなか死なない) 邦題は監督が「メン・イン・ブラック」(1997)のバリー・ソネンフェルドなので安易につけられたものだち思います(ばかだ) 仕事ば…