2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989)

夕暮れ、タキシードに着替え男が部屋から出て行こうとしたとき一晩限りのウエイトレスが呟く「GreatHand」そして「SeeYou Again?」おおおおもし男だったら、女性にこう言われてみたいものです(笑)「兄弟でも随分違うわね、産院で間違えた?」と言われるくら…

恋におちて(1984)

デヴッド・リーン監督「逢いびき」のリメイク 今でいうダブル不倫 しかも不倫とはまったく無関係のような 妻子ある普通のサラリーマン、フランクと(デ・ニーロ)と 裕福な主婦モリー(ストリープ)が 突然恋に「おちて」しまいます クリスマス近いある日、…

ゼロ・ダーク・サーティ(2012)

タイトルは軍事用語で午前0時30分のこと 2001年の同時多発テロからCIAのアルカイダ対策チームが ビンラディンの居所をつきとめ2011年の殺害作戦までを描いた本作 実話ベースの社会派映画で商業的な娯楽性は一切ありません しかし100%実話かと言えばそうでは…

トゥルー・ロマンス(1993)「ディレクターズ・カット版」

テレンス・マリック監督「地獄の逃避行」(1973)へのオマージュ マニアなファンの多い人気作品だそうです 中二病というか、ヲタクの願望というか ヲタクが思い描く理想の女の子の映画 強烈な純愛とバイオレンス コミック店で働くクラレンス(クリスチャン・ス…

山猫(1963) 「イタリア語・完全復元版」

イタリア政府が国を挙げて修復に取り組み 美しく甦った映像の世界遺産 ヴィスコンティは当時、貴族の末裔でありながら 無産階級の人間と有産階級の人間に違いなどないという信条をもち コミュニスト(共産主義者)で「赤い公爵」と呼ばれていたそうです そん…

いとこ同志(1959)

アプローチは「狂った果実」(1956)とほぼ同じ出来栄えのほうは、正直「狂った果実」のほうが上でしょういとこのポール(ジャン=クロード・ブリアリ)のアパートに大学に通うため田舎からやってきたシャルル(ジェラール・ブラン)ポールの傍にはクロヴィス…

旅情(1955)

いつか王子様が・・デビッド・リーン監督の中年ロマンスの傑作こういう女性って、真面目で仕事も熱心だったりするけど男性に対する理想や欲求も高いものですね自分で気が付いているかどうかわからないけれど意外と面食いだったりもしますそのせいか、全くと…

傷だらけの栄光(1956)

「ブルックリンまで送るよ」「大勢乗ってるから大丈夫よ」「次でみんな降りるかもしれないから」1940年代のイタリア系アメリカ人のボクサーロッキー・グラジアーノの自伝が原作スタローンの「ロッキー」(1976)は大好きな作品でも1作でビシッと完結させているこち…

泥棒成金(1955)

ヒッチさんの観光ラブ・サスペンス グレース・ケリーのファッション・ショーと言ってもいい(笑) 衣装はもちろん、イーディス・ヘッド女史 ストーリーは正直、良い出来とは言えませんが ヒッチさんお気に入り俳優が勢ぞろい それぞれの持ち味を存分に発揮して…

バリー・リンドン(1975)

「美しいものも酷いものも皆同じ 今はあの世」 キューブリックがこれだけの労力を払っても伝えたかったのは このラストの文章に集約されているのではないでしょうか 何の功名を立てたわけでもない、はったり男の人生 またもイギリス文学、またも3時間強(笑) …

レッズ(1981)

タイトルの「Reds」は、共産主義者のこと「世界をゆるがした十日間」の著者ジョン・リードとその妻である女性解放運動の先駆者ルイーズ・ブライアントの半生カメラはベルトリッチ組のヴィットリオ・ストラーロ産業革命以後に広がった産業構造により18世紀…

眺めのいい部屋(1986)

あの口づけは神の啓示 情熱 狂おしい恋 我を忘れる陶酔誰があの燃えるような口づけの感触を 言い表すことができるでしょうか私の夢 私の命 甘い夢 こんなに愛せるなんて・・・挿入歌 プッチーニのつばめ「ドレッタの美しい夢」(麦畑でのキスシーン)英国の田園…

ジャイアンツ(1956)

「ジャイアンツ」とは主人公ビック・ベネディクトが大男であり 大物だというダブルミーニング ジェームズ・ディーンの遺作として有名ですが 主役はエリザベス・テイラーとロック・ハドソン 息子役で若かりし日のデニス・ホッパーも見どころ テキサスの雄大な…

危険な情事(1987)

社会現象になったくらい話題の映画で当時は見ていない人のほうが少なかったのではないでしょうか浮気の代償あるパーティで知り合った、大人の男女偶然仕事で再会し、お酒を飲み意気投合男は妻帯者でしたが、「大人の割り切った関係」女の部屋に泊まり、「夫…

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)

「神がお前に与えたもので、ベストを尽くすのよ」アカデミー6部門を受賞した名作20世紀後半のアメリカの歴史を肯定も否定もせずアメリカの生きてきた記録を楽しめますそして人を疑わず、くよくよ悩まず後ろ向きなことには時間を使わない約束は守る、実行に…

遙かなる山の呼び声(1980)

再見、2度目のレビュー やはりよかったですね 山田洋次監督は全作品見たわけではありませんが 今のところのマイベスト もちろん「お気に入り」 高倉健さんは「昭和残侠伝」シリーズの 池部良さんとのツーショットがため息ものなのですが(笑) いちばん良い演…