2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ワーテルロー(1969)

「なぜ我々は殺し合わなければならぬのだろうか、なぜなのか 敗戦の次にみじめなのは勝った者だ」 凄い映画でした 構想に約9年、映画の完成までに2年 ソ連軍2万人、ユーゴスラビア兵8千人のエキストラ 馬は1500頭、製作費は3000万ドル(108億円) ナポレオンは…

バラバ(1962)

「主よ、わたしのすべてをゆだねます 私はバラバです」「奇跡の丘」(1964)の続編ではないけれど、続編BSプレミアムのラインアップはいつも感心させられます私とオフ会してください(笑)新約聖書の盗賊バラバの物語キリスト教は理解が難しいものですがこれは主…

奇跡の丘(1964)

「私は地上に平和ではなく 剣をもたらすために来た 人とその父を敵対させ 娘とその母を 嫁とその姑を 家の者がその人の敵となる 私より父母を愛する者 子を愛する者は 私にふさわしくない 命を得ている者は失い 私のために命を失うものはそれを得る」原題は…

ヒューゴの不思議な発明(2011)

「映画を観た観客が変身する魔法使いにも、人魚にも、手品師にも」 「月世界旅行」で有名なジョルジュ・メリエスをリスペクト 過去の映画人たちの功績を改めて世界に知らせ、未来に残したい そんなスコセッシ監督の決意と映画愛がヒシヒシと感じられる作品で…

きのうの夜は…(1986)

ロブ・ロウ、いたなあ(笑)私は男性と同棲した経験はありませんが大人になって見ると、自分の恋愛体験を振り返ってしまう作品ですね(笑)変に作りこんでおらず、リアルな恋愛「あるある」映画だと思いますダニー(ロブ・ロウ)は24歳で、中途半端なプレイボー…

愛しのロクサーヌ(1987)

「シラノ・ド・ベルジュラック」の80年代アメリカ版の脚本はかなりいい出来だと思います16世紀の剣豪をアメリカでは男の子の憧れの職業消防署長にしたというのもうまいオリジナルに忠実ながらも、笑いあり、適度な下ネタあり(笑)スティーブ・マーティンのフ…

ペギー・スーの結婚(1986)

大がかりでなく、アナログな可愛い小品下記の「大人になって見るほどにホロ苦いファンタジーの名篇」というallcinemaさんの解説には、なるほど!と思いましたキャスリーン・ターナーのどう見ても無理だった18歳が今では夢見る大人女性として妙に納得できてし…

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014)

酷評も多いようですが、私は良かったです ハリウッド的ご都合主義だけれど、こういうラストは好き 内容は良くあるタイムループ、死に戻りもの 学習攻略型デスゲームとでもいうのでしょうか 主人公(自分)が死ねば死ぬほどスキルアップしてゆくのです 私はRP…

ビューティフル・マインド(2001)

「数学者が戦争を勝たせた 数学者が日本軍の暗号を読み解き、数学者が原爆を作った 今、ソ連は共産主義で世界を支配しようとしている アメリカはアメリカの諸学問の具体的成果を 世界に見せつけなければならない 次のモールスは誰だ 次のアインシュタインは…

ラビリンス/魔王の迷宮(1986)

今見ると、子ども向けというかファミリー仕様のファンタジー映画でした(笑)それでもモンティパイソン組のテリー・ジョーンズによる脚本は悪くない奇想天外なクリーチャーも愛嬌があって楽しい監督は「セサミ・ストリート」で有名なマペット操作師ジム・ヘン…

チャイナタウン(1974)

「怠け者の街だ」 「忘れろ、チャイナタウンだ」 「aslittle as possible」 「Forgetit Jake!! It's chinatown!!」 「カサブランカ」(1942)では“Here'slooking at you, kid.”に 「君の瞳に乾杯」 「ある愛の詩」(1970)では “Lovemeans never having to say y…

クリエイター(1985)

ピーター・オトゥールは「アラビアのロレンス」(1962)でいきなりすごい活躍を見せたのが災いしたのかその後の作品でも素敵なんですけど、印象が薄いですねこれも全く知らない作品でした30年前に死んだ愛する妻の細胞を使ってクローンで蘇らせようとしている…

グレイ・ガーデンズ 追憶の館(2009)

アメリカでは高く評価され、ゴールデン・グローブでは主演女優賞エミー賞では6部門に輝いたそうですジャクリーン・ケネディの叔母であるビッグ・イディ・ビールとその娘リトル・イディ・ビールが住むハンプトンのグレイガーデンズ1940年代は社交界の華と謳わ…

想い出のスティーヴ・マックィーン(1990)

孤独な非行少年から成り上がった男男はすべてライバル、女は永遠に解けない謎心を許せるのは子供だけ無謀に生きた男、反抗的で扱いにくい一匹狼。だが、スクリーンでの輝きは絶対だ一時期を築いた、本物のスター彼の名はスティーヴ・マックィーン(最初のナレ…

ドニー・ダーコ(2001)

最も難解な映画のひとつに数えられているカルト映画未来人だの、タイムトラベル、別の時間軸だの専門的な用語まで駆使したレビューまで多くありますこれはあえて、いろいろな解釈をされるために考えられた物語ではないでしょうかリチャード・ケリー監督は策…