2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

花嫁と角砂糖(2011)

イラン映画といえば「別離」という作品が アカデミー賞外国語映画賞などの大きな賞をいくつか受賞したことで 話題になりましたね。 日本でも意外にも多くのイラン映画が上映されてきたようですが 私はたぶんこの作品が初体験になると思います。 アラブの国々…

男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977)

シリーズ19作目マドンナは真野響子さん。 騒動は鯉のぼりと犬の名前。 寅さんの魅力というか、すがすがしさは相手がどんな金持ちだろうがエリートだろうが貧乏人だろうが分け隔てなく接するところでしょう。ステイタスにこだわらず、ありのままでいる姿に…

ももドラ momo+dra(2011)

「ももいろクローバーZ」とても人気のあるアイドルグループであるという以外予備知識はありませんでしたが。笑 この作品を見たなら、中年男子に中年女子のみなさんもももクロメンバーの顔と名前が、一致すること間違いなし。笑 5つの学園青春ショートスト…

東京公園(2011)

映像が綺麗、女性が綺麗。そして小津作品のようなショットに人物描写。ただ小津作品と違い現実味や奥の深さはなくどちらかといえばビジュアル系な作品だと思います。 カメラマン目指す青年が、妻の浮気を心配した男に頼まれ亡き母親に似た人妻(井川遥)を…

潮騒(1964)

「その火を飛び越えてこい」 冒頭はドキュメンタリー映画のような始まりで良いですね。 空撮にナレーション。 ギターのBGMも雰囲気があって良かったと思います。 若い男女の純愛、純潔を描いた物語。 村一番の船主の末娘初江(吉永小百合)に一目惚れして…

飢餓海峡(1965)

「あんたの歩いて来た道には草木も生えない」 ずいぶんと画質が悪いなと思いましたが。笑W106方式という撮影で意図的に粒子を荒くしているのですね。3時間強というとても長い作品でした。 戦後間もない日本。誰もが生きること、食べることにただ必死だった…

男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976)

マドンナは京マチ子さん。 家庭訪問にやってきた満男の担任(檀ふみ)にのぼせてしまった寅さん。先生は若すぎる先生のお母さんをお兄ちゃんが好きになったら私たちも文句はないわとさくらちゃんに言われ、ああそうか!と本当に先生の母親である綾(京マチ…

刑事コロンボ/忘れられたスター(1975)

シリーズ32作目 友人ネッドの、記憶障害になったヒロインへの愛にジーン・・ 【解説】allcinemaよりかつての大女優グレース(J・リー)に、再びブロードウェイ・ミュージカルのチャンスがめぐってきた。しかし彼女の夫は、資金の提供を承諾しない。グレ…

ヘッドライト(1955)

「ヘッドライトはふたりの行く末も照らしたか?」侘しく哀愁漂う恋愛物語。 妻子あるトラック運転手ジャンと、安宿でメイドとして働くクロ。親子ほど年の違う男女が恋に落ちます。男はそのことが会社にばれてしまい仕事をクビになります。女は妊娠し、男の…

88ミニッツ(2007)

猟奇的殺人ものサスペンスですが 見終ったあと記憶に残っているのは アル・パチーノと、大勢の若い美女。 イキナリ冒頭から裸にエプロンですからね。笑 異常犯罪分析医のジャック(パチーノ)への88分後の殺人予告。 その間にジャックが死刑執行に追いやった…

地平線から来た男(1971)

「金が全てじゃない」「・・・腹が減っていない時はな」 「夕陽に立つ保安官」同様、お気軽な西部劇コメディ。下ネタだけでもっていく最近のコメディと違って安心安全でホノボノと鑑賞できる癒し系なお笑いでしょう。ジェームス・ガーナーのキャラは今で言…

刑事コロンボ/5時30分の目撃者(1974)

シリーズ31作目 靴の中の貴重品 【詳細】NHKネットクラブより催眠療法を研究する精神科医マーク・コリアーは、患者のナディアと愛人関係にあった。ナディアの別荘で彼女の夫と鉢合わせしたコリアーは、殴りかかってきた夫を暖炉の火かき棒で撲殺。その後、…

水曜日のエミリア(2009)

「君は愛する人に厳しい」 水曜日とはエミリア(ナタリー・ポートマン)が夫の8歳になる連れ子を学校に迎えに行く日のこと。普段は母親のもとにいるウィリアム(チャーリー・ターハン)ですが水曜は父親のジャック(スコット・コーエン)の家に泊まりにく…

L.A.大捜査線/狼たちの街(1985)

「俺のイヌになれ」 「フレンチ・コネクション」のウィリアム・フリードキン監督この作品でも犯人を追うあまりに刑事がイカれていきます。北野武監督作品の「その男,凶暴につき」に大いに影響を与えたことで有名。 偽造団の主犯格マスターズ(ウィレム・デ…

刑事コロンボ/ビデオテープの証言(1974)

シリーズ30作目音で開閉する扉 【解説】allcinemaよりエレクトロニクス会社の社長ハロルド(O・ウェルナー)は、会長マーガレットの娘婿という立場を忘れ、会社経営はおろか妻までもないがしろにしていた。マーガレットはハロルドの調査を行ない、ついに…

鳥(1963)

まず、音楽がない。 効果音が鳥の鳴き声に羽ばたく音だけ それが鳥に対する恐怖心をさらにあおります。 エンドマークもない、途中でプツッと終わってしまいます。 集団になって襲い掛かってくる鳥になすすべもない。 ただ逃げるしかない結末。 ペットショッ…

暴力脱獄(1967)

とても印象深いシーンの多い作品。 酒に酔いパーキングメーターを壊す。囚人たちの目の前でエロチックに洗車する人妻。荷台に乗って面会にやってきた母親ボクシング大量のゆでたまごサングラスの看守・・・ どの場面も強烈な印象を残し脳裏に焼き付きます。…

狼たちの午後(1975)

シドニー・ルメット監督といえば 人物描写が秀逸であることで有名ですが この作品などはまさにその極みではないでしょうか。 70年代のマンハッタンを映したオープニングも非常に良い。 銀行に強盗に押し入った3人組。 とたんに仲間のひとりがビビって逃げ…

ボニーとクライド/俺たちに明日はない(1967)

疲れているときや気分の落ち込んだとき コメディを見ても笑えないし ホノボノとした物語は白けてしまう。 救いようのない残酷な幕切れで もっと落ち込むのがいい。 (マゾなのでしょうね。笑) そんなときはアメリカン・ニューシネマ。 性と暴力と犯罪。 有…