2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

サイコ(1960)

「人は罠にかかったら、それから逃げられない・・」 ヒッチコック監督の代表作であり、サスペンス映画の元祖でもありますね。 また、現代のサスペンスの基礎を作ったといっても過言ではないでしょう。 前半の会社のお金を横領したマリオン(ジャネット・リー…

知りすぎていた男(1956)

「なるようになるわ、ケ・セラ・セラ♪将来のことなどわからない ケ・セラ・セラ♪ 」 米国人の医師(ジェームス・スチュワート)が、夫人(ドリス・デイ)と 息子をつれて観光で訪れたモロッコで某国首相の暗殺計画に巻き込まれ 息子が誘拐されてしまいます。…

裏窓(1954)

向かいのアパートを覗く主人公の視線を追ってつなぐ、リアクションショット。 カメラは主人公ジェフ(ジェイムズ・スチュアート)のアパートの部屋から 決して出ません。 向かいのアパートに住むのは ミス・ロンリー。 ミス・グラマー。 音楽家に芸術家。 犬…

影なき男(1934)

ミステリーファンの心をくすぐる、素晴らしい邦題ですよね「影なき男」。しかしこの作品、ハードボイルドとは全く違いました。良い意味での期待はずれ。とてもロマンチックでセンスが良い、そして笑えます。 快活で向う見ずの美人妻(マーナ・ロイ)とマイ…

疑惑の影(1946)

ヒッチコック監督作品の最大の魅力は、冒頭の掴みの巧さですよね。 誰しも映画が始まったとたん、ヒッチコックワールドに引き込まれます。 裏町のアパートの一室の床に散らばったお金。 ベッドに横たわる男。 「証拠は何もないはずだ・・」男はつぶやきます…

ラルジャン(1986)

「もはや善は通りすぎた。」 不運にも偽札をつかまされた男性が、冤罪で有罪となりどん底まで転落して行く物語。この作品、登場人物の心理描写が皆無で、怒りや喜びや悲しみが一切表現されていません。そして、物語を説明するような映像もありません。徹底…

馬上の二人(1961)

「白人ではない!俺はコマンチだ」 保安官のジェームズ・スチュアートと、騎兵隊のリチャード・ウィドマークがコマンチ族から、命がけで救出してきたふたりの白人。 コマンチ族の妻となっていた女性は、皆から白い目で見られたり陰口を言われたり白人社会の…

OK牧場の決斗(1957)

ワイアット・アープ(バート・ランカスター)とドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)この主演二人の演技が男らしい魅力で光っていますね。 歴代のホリデイ役では、ダグラスが最高という声が西部劇ファンからも高いようです。若い頃のデニス・ホッパーが爽や…

トム・ホーン(1980)

実在の人物、トム・ホーンの晩年を描いた伝記映画。 かっては賞金稼ぎや騎兵隊などで名をあげたトム(スティーヴ・マックィーン)。そんな伝説のヒーローを、牛泥棒を退治する用心棒としてある牧場が雇うことになります。しかし、牛泥棒を射殺したあとも銃…

エル・ドラド(1966)

キャラが良かったですね。 腰に爆弾かかえ腕がマヒしたジョン・ウェイン 酔っ払いのロバート・ミッチャム、銃が苦手なジェームズ・カーン 老人アーサー・ハニカットに、敵役のマクロード演じた クリストファー・ジョージ。 善玉、悪玉のはっきりした区別がつ…

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994)

こんなヴァンパイアになら生き血を吸われてもいい・・ なんて、女性に想わせるのが目的なのかな?と 思わず製作者側の意図を勘繰ってしまいましたが。 ビジュアル系ヴァンパイアの、トム・クルーズ様にブラピ様にバンデラス様。 貴族のような衣装に身を包ん…

冒険者たち(1967)

「待っているわ。時間はいくらでもあるから・・」 冒頭からヒロイン役のジョアンナ・シムカスの魅力が湧き出ています。 お洒落な雑誌のページをめくっていくような、ファッション、ショット、カラー そして口笛のメロディー・・・ 鉄屑でさえ、彼女の背景に…

トイレット(2010)

【あらすじ】allcinemaより引きこもりでピアニストの兄モーリー、厭世的でプラモデルオタクの弟レイ、勝ち気な大学生の妹リサの3兄妹。それぞれ好き勝手に生きてきた彼らも、母親を亡くしたことを機に彼女の遺した実家で同居することに。さらにそこには、…

ハンサム☆スーツ(2008)

ブサイクな男性がハンサム・スーツ(着ぐるみ)によって美男子に変身する・・この作品、観ている途中で先も読めるし、オチもわかってしまうのですが結構感動してしまいましたし、ウルルンしてしまいました。 私的にイチバンよかったのは、本江役の大島美幸…

余命1ヶ月の花嫁(2009)

この作品ものすごく酷評されているようですが私はウルルンウルルンきてしまいました。 イベント会場で知り合った、コンパニオンの千恵と広告代理店?に勤める太郎。太郎は千恵にひと目惚れします。そして交際がはじまりますが、千恵は乳がんでした。 太郎役…

幕末太陽傳(1957)

「何とかして差し上げましょう!でもアッシはタダじゃあ動きやせんよ?」豪華なキャストでした。 フランキー堺さんを主役に、大スターの石原裕次郎さん二谷英明さん、小林旭さんが脇で登場。そのうえ金子信雄さん、小沢昭一さん、山岡久乃さん、菅井きんさ…

福沢諭吉(1991)

慶應義塾を開校した啓蒙思想家、福沢諭吉の半生を綴った物語。 福沢諭吉といえば、お札の人ですね。諭吉に野口英世・・今の子どもたちはどこまで知っているのでしょう?怖くて聞けません。 しかしこの作品、肝心の福沢諭吉(柴田恭平)の貧乏だった下級武士…

やじきた道中てれすこ(2007)

勘三郎さんの追悼ということで放映されていたのを鑑賞しました。 弥次さん喜多さんを演じる中村勘三郎さんと柄本明さんの表情が豊かでこのふたりの演技で生きている作品ですね。そして「なりたい40代女性」の人気ナンバー1に輝くキョンキョン。薹が立っ…

抱かれた花嫁(1957)

このタイトルはなんでしょう?思わず、新妻がなにかイケナイことでもしてしまうストリーなのかと思ってしまうでないですか。笑抱かれたどころか、花嫁のひとりも出てきません。これなら「花嫁は2度死ぬ」でも「さすらいの花嫁」でも何のタイトルだっていい…

二十四の瞳(1954)

有名ですよね、タイトルだけなら知らない人はいないでしょう「二十四の瞳」。 私も小学生の頃、児童文学用のものを読んだことがあります。しかし自分の記憶には「小豆島若い女性教師と12人の子どもたちの温かい交流」しか残っていませんでしたが実際の内…

カルメン故郷に帰る(1951)

当時はカラー映像を撮影するために、今とは比べ物にならないくらいの強い照明が必要だったそうです。主演者は灼熱地獄の中での演技だったとか。高峰峰子さんや佐田啓二さん、笠智衆の名演を観ているととてもそんな過酷な労働条件だったとは思えないですよね…

機関車先生(2004)

話せない教師役の坂口憲二さんがとにかく魅力的でした。誠実で、優しそうで、実に好ましい。この作品を観たなら、全ての女性が坂口さんにイチコロです。笑 字幕放送も良かったですね。邦画は会話が聞き取りにくいうえ、私は突発性難聴のせいで聴力が弱いの…

12人の優しい日本人(1991)

復縁をせまる夫を、21歳の美貌の女性が道路に突きとばしトラックに跳ねられ死亡するという事件。 「被告人が美人だから」「可哀想だから」「なんとなく」最初はそんな理由で無罪を主張する陪審員。しかし、あいまいな人、事なかれ主義の人、感情的な人と…

シュガー・ラッシュ(2012)

劇場で映画は年に数度しか鑑賞しないのですが、今日はファーストデイなので近くの映画館に行ってきました。春休みということもあって混んでいました。ポップコーン売り場まで行列。 この作品、「トイ・ストリー」のゲーム版といったところでしょうか。「ト…