2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

プーサン(1953)

昭和20年代後半の社会批評映画ということです。 以前も記事に書きましたが、私は歴史が苦手なのです。昭和はそれほど昔じゃありませんが。笑解説を読んでも、血のメーデー事件?紀元節復活論?朝鮮特需?なんのことなのかサッパリで・・・(ばかだ)プー…

喜劇 にっぽんのお婆あちゃん(1962)

まず驚いたのが、撮影当時50歳だったという北林谷栄さんと 41歳のミヤコ蝶々さんですね。 この作品とてもセリフが長いんです。 ご年配なのに、こんな長いセリフを覚えて 女優さんって凄いなぁと感心していたのですが 実は40代50代だったのです。 4…

社長三代記(1958)

森繁久弥主演の人気喜劇「社長」シリーズの4作目。「社長」シリーズは全40作くらいあるそうですが・・・知りませんでした。社長と平社員のテンポのよいやりとりが、近年の作品でいえば「釣りバカ日誌」に近い感じでしょうか。 新橋の芸者に銀座のママ・…

めがね(2007)

「かもめ食堂」もそうでしたがこの作品も「(子どもではない)独身女性が共感できる」映画を作ろうと強烈に意識しているなという印象がしました。 「才能ありますよ、ここにいる才能」 仕事や人間関係を忘れて、どこか南の島にでも行ってボーっとしたい。誰…

オカンの嫁入り(2010)

「私、この人と結婚する事にしたから!」 いまや年の差婚は珍しくも何ともなくなってきましたが自分の身内、まして母親が息子ほどの年齢の男性と結婚するなんていったら映画の中の宮崎あおいちゃん同様あんぐりしてしまいますよね。しかも相手の男性は金髪…

グレン・ミラー物語(1954)

この作品は10代の頃に観て、大好きになった作品です。単純な私にはピッタリの内容で。私にとってのグレン・ミラーはジェームス・スチュワートであり本物のグレン・ミラーの顔をなにかで見たときには「これ誰?」と思ってしまいました。笑 真夜中に彼女の…

ハーヴェイ(1950)

町一番の変わり者と呼ばれる名門家の主人エルウッド(ジェームズ・スチュワート)は友人のハーヴェイといつも一緒。でもこの親友、エルウッド以外は誰にも見えないのです。おまけにハーヴェィは、身長が190センチ以上ある白いウサギの姿のPOOKA(プーカ・…

カラマーゾフの兄弟(1969)

ドフトエフスキーやトルストイは中学生の頃、何冊か読んで挫折しました。何ページ読んでも話が進まない(ような気がする)。しかも、意味の分からない言葉がいっぱい。 それを思うと、世界最高峰の文学をこうして映画で観ることができるのはありがたいです…

アーティスト(2011)

そろそろアカデミー賞の時期ですので、私も話題に乗ろうかと思いまして。昨年の受賞作なんですけどね。 第84回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など5部門を受賞。フランス映画として初の米アカデミー作品賞受賞作。 この作品・・・どうでした?(…

フレンチ・コネクション2(1975)

ニューヨークで捕り逃がした麻薬密売組織のボスシャルニエ(フェルナンド・レイ)をとらえフレンチ・コネクションを潰すためにマルセイユにやってきたポパイ(ジーン・ハックマン)。マルセイユ警察のバルテルミー警部(ベルナール・フレッソン)と捜査をすること…

フレンチ・コネクション(1971)

愛好者が多い作品ということですが警察映画の中では私の個人評でもやはり上位にランクインです。70年代作品なら「夜の大走査線」「ダーティ・ハリー」「セルピコ」もはずせません。 尾行、張り込み、盗聴、カーチェイス、ガサ入れに暴力。どのシーンも素…

ウホッホ探検隊(1986)

タイトルからは、楽しいコメディ作品を連想してしまいましたが全く違いました。研究職で単身赴任している夫(田中邦衛)から「女・・・いるんだ」の告白。 浮気を妻に告げる男性の気持ちはわかりませんが。妻の気持ちはこうでしょう。「女として負けた」・…

雲の上団五郎一座(1962)

当時の人気喜劇役者が総出演といっても過言ではない作品だそうです。とても有名な作品らしいのですが、全く知りませんでした。エノケンさんやアチャコさんなど喜劇界の大スターでさえ知ったのは最近で・・。笑 雲の上団五郎(榎本健一)一座の団員がヤクザ…

忍者狩り(1964)

「お墨付き」とは1 室町・江戸時代、幕府や大名から、後日の証拠として臣下に与えた花押(かおう)のある文書。2 権力・権威のある人の与える保証。(大辞泉より) 「わけあってお主の命を買いに参った」「たかが浪人の命、高こう売れまい」冒頭からセリフ…

源氏九郎颯爽記 白狐二刀流(1957)

ひとことでいえば、少年漫画のような時代劇ですね。(誰に同意を求めているの?笑) 源氏九郎の見つけた義経の秘宝ををめぐって悪徳商人・貧乏公家・攘夷浪士たちが暗躍する物語。 浪人なのに真っ白な着物で登場にまず度肝を抜かれました。口に花を銜えたり…

武士の家計簿(2010)

堺雅人さんの顔って、普通にしている顔がすでに笑顔のようで、この作品の真面目で良き夫、良き父親というイメージとぴったりでした。正統派美人の仲間由紀恵さんも相変わらず(作品の中では老いても。笑)素敵でしたし、脇を固める中村雅俊さん、松坂慶子さ…

0(ゼロ)からの風(2007)

我が子を交通事故で失い、危険運転致死傷罪の成立をなしとげた母親の 実話に基づく作品。 2000年4月。早稲田大学に入学したばかりの零は 飲み会の帰りに飲酒検問から逃げ出し 無灯火で逃走してきた車に跳ねられ即死してしまいます。 業務上過失致死。 …

きな子~見習い警察犬の物語(2010)

香川県の、警察犬試験に何度も失敗した「きな子」と 訓練士を目指す女の子の実話。 職場に勤めたばかりの頃は失敗も多いですよね。 右も左もわかりません。 仕事や人間関係は、学校のテストのように答えがあるわけでありません。 やはり、経験や実績が信頼を…

天然コケッコー(2007)

自分の初恋にも気が付かない「天然」な女の子。 東京から転校してきたイケメン男子の大沢クン。そよには初めての、そしてたったひとりの同級生。 これは当然、お互い意識してしまいますね。なんとなく、いい雰囲気になることも。 ぶっきらぼうだけど、垢抜…

サラリーマンNEO劇場版(笑)(2011)

NHKのコント番組の映画化ということ。 新人サラリーマンって、たぶんこんな感覚なのかも知れません。第一希望ではないビール会社に就職し、イマイチやる気がない主人公。合コンに行って会社名を言ったら、女性からは微妙な反応。願わくば、もっといい条…

ウォーターボーイズ(2001)

公開当時、とても話題になった記憶があるのですが、観るのは初めてです。さすが人気の作品だけあって、面白く鑑賞できました。とてもテンポがよく、まとめかたが巧いですね。 「あいつら、何やってもダメにきまってる」 何か目的があるわけでもないし特に高…

バレンタインデー(2010)

今日はバレンタインデーですね。私も職場で、ほかの女性社員の方々と一緒にチョコを渡しました。日本では、おもに女性から男性にチョコレートをプレゼントをする場合が多いような気がするのですがこの作品を観ると、アメリカでは男性から女性にプレゼントし…

クイーン・ヴィクトリア/至上の恋(1999)

原題は「Mrs. Brown」 イギリス最盛期の頃の女王ヴィクトリア(ジュディ・デンチ)は 最愛の夫に先立たれた悲しみから長期に渡って喪に服し 公務にも支障をきたしていました。 そんな彼女の気晴らしにと呼ばれた 乗馬の馬番のジョン・ブラウン(ビリー…

クィーン(2006)

離婚して一年、華々しい生活を送っていたダイアナ元妃が自動車事故で死亡します。歴代の君主と同じやり方でダイアナ元妃を「私人」として密葬すべきと考えたエリザベス女王。 しかし、民衆やメディアはそんな王室を批判し一方的なバッシングをするようにな…

エリザベス:ゴールデン・エイジ(2007)

エリザベス」の続編。「敵は、外にも中にも・・そして私の心にも。」 女として生きるのか。それとも国のためにわが身を捧げて生きるのか。 仕事か、結婚か?の選択を迫られる時は、一般の女性にもありますよね。それを両立できる相手とめぐり合えれば申し分…

エリザベス(1998)

英国国教会を設立し、スペイン無敵艦隊を滅ぼし大英帝国の礎を築いたエリザベス1世の物語。 私は歴史が大の苦手なんです。日本史もろくに知らないのに、英国史なんて・・・鑑賞後は即、解説をチェックしてしまいました。 エリザベスは英国国教会を作り、バ…

英国王のスピーチ(2011)

吃音(きつおん)とは発語時に言葉が連続して発せられたり、瞬間あるいは一時的に無音状態が続くなどの言葉が円滑に話せない疾病。言語障害の一種のような症状、どもりのこと。 ヨーク公(コリン・ファース)は吃音症という障害のせいで、演説に失敗し聴衆…

赤毛のアン/ 新たな始まり(2008)

劇作家として成功していたアンは、ギルバート(なぜか、フランスで戦死しているし)を亡くしグリーンゲイブルスを売却するため、アヴォンリーへ帰ってきました。そこでアンは、自分の生い立ちを題材にした、舞台作品の脚本を書くことにします。 これは、私…

赤毛のアン/アンの結婚(2000)

おかえり、アン。・・・帰ってこないほうが、よかったかも。笑 アンの魅力とか輝きが失われてしまったというのが、正直な気持ちです。グリーンゲイブルズが荒れ果てしまうという設定も、ファンにとっては非常に悲しかった。 医師となったギルバートと作家を…

続・赤毛のアン/アンの青春(1988)

「赤毛のアン」の続編。見所はやはり、アンがギルバートに対する愛に気が付くところでしょう。 ギルバートに「親友のままでいましょう」と言ってしまうアン。ロマンチックで夢見るアンは、ダイアナが現実的な結婚を選んだことも信じられません。 アンは教師…