「アラン・ドロン生誕85年記念祭 シネマ・ライブVOL.8」(2020)

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去る118日(日)

チェイサーさん主催、銀座タクトで行われた

アラン・ドロン生誕85年記念祭 シネマ・ライブVOL.8」に行ってきました

  

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           コロナ渦中での開催ではありましたが

チェイサーさんの「ドロンさんに対して何らかの方法で

日本のファンの方々からの応援メッセージを届けたい」

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また「自粛を余儀なくされてきたライブハウススタッフの方々や

プロのミュージシャンの方々に本来の「力」を発揮できる場を作って協力したい」

という強い思いから今年も素晴らしいシネマ・ライブと

秘蔵映像やトークがあり

シネマファンとの新たな出会いもありました

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マニアックさに笑ってしまいました(笑)

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          お土産には参加者全員に「バリ・マッチ」の

唯一のアラン・ドロン”特集号のDVD

俳優としてのドロンさま

起業家としてのドロンさま

アートコレクターとしてのドロンさま

馬や犬が大好きなドロンさま

ドロンさまの素顔と謎に迫った

これもまた素晴らしい内容になっています

(フランス語はわからないけど、たぶんそうだと思う 笑)

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         チェイサーさん、本当にありがとうございます

そしてお疲れさまでした


いつもより小規模な開催で

お互いの距離はソーシャル・ディスタンンスでしたが

心は映画を愛する者同士の”蜜”を感じられました

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        ブログ友では去年参加の、ジーナちゃん、ゆうちゃん

たっふぃーさんとは再会できなかったけど

名古屋から八点鐘さんが参入

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       なんか八点鐘さんとたっふぃーさんって、同じ匂いがする

体臭を嗅いだわけではありません 笑)

来年の”ドロン生誕祭”では絶対会わせたいわあ

ジーナちゃんと再びどっちが飲めるか東西横綱対決

ゆうちゃんは絶対来ないとダメ(笑)

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                二次会はこっそり新橋

チェイサーさん”ドロン生誕祭”常連さんもお誘いし

盛り上がりたかったのですが、密を避けて

小規模にはてブロ”メンバーでオフ会


その日のうちに名古屋に帰る八点鐘さんを新橋駅で見送った後も

映画の話は尽きず、場所を変えてまた飲む(笑)

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      このような映画ファンと共に過ごせるひと時を作ってくれる

チェイサーさんに毎年感謝

来年の「アラン・ドロン生誕86年記念祭」も楽しみにしています

そしてコロナが収っていたら、思い切りハグましよう(笑)

太陽の季節(1956)

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原作は石原慎太郎原作の同名小説

文壇的には反対派が多かったものの芥川賞受賞、翌年には映画化され

その後「処刑の部屋」「狂った果実」も映画化され大ヒット

太陽族」という流行語が生まれ、活字メディアより

映像メディアによって作家が有名なった最初のケース

 

太陽族」とは既成の秩序を無視して

無軌道な行動をするブルジョアの不良集団のこと

本作でも10代の高校生の飲酒、喫煙、ナンパ

処女撲滅作戦、婚前妊娠、無責任、中絶

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社会的タブーと、倫理性に欠けるテーマは非難と称賛を巻き起こし

この作品がきっかけで映画倫理管理委員会(新映倫が作られたそうです

(「太陽族映画」の影響を受けた若者が、強姦や暴行

 不健全性的行為などの事件を起こし社会問題になったため)

 

しかも石原裕次郎のデビュー作

主演の長門裕之南田洋子が結婚するきっかけなったことでも有名

南田さんめちゃくちゃ美人で、長門裕之のどこに惚れたの

って感じだけど(私なら岡田真澄を選ぶ 笑)

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名門高校のバスケ部の津川龍哉(長門裕之はボクシング部に転部し

仲間たちと金を出し合い、タバコ、酒、バクチ、女遊びに喧嘩をする日々

ある日3人の女の子をナンパし、ダンスホールに行きますが

そのなかのひとり英子(南田洋子)と意気投合します


やがて肉体関係を結び、英子は龍哉に惹かれていきますが

龍哉は英子に付きまとわれたり、仲間から冷やかされることに

嫌気がさしてきました

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ついには英子を気にいっている兄の道久(三島耕

彼女を5千円で売りつけるのです

それを知った英子は自腹で道久に5千円を金を送り返すという繰り返し

やがて龍哉は道久に2千円で英子を売り

英子からは今まで通り5千円貰おうと思いつきます

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さすがの道久も、そんなことを続けることに良心が咎め

英子がそこまでするのは、本気で龍哉のことが好きだからです

そしてもうひとつの理由がありました

英子は龍哉の子を身籠っていたのです


龍哉にふたりが海上のヨットで結ばれた日のことを語り

3ケ月になったと、「産みたい」と伝えます

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しかし龍哉はノー・リアクション

自分の気を引くための嘘だろうか

本当だとしても誰の子かわからない

相手はクラブのマスターじゃないのか


いやいや、女性は何月何日妊娠したかくらい、わかるものだよ男性諸君(笑)

しかも英子のような裕福な子女が、お金に困っているわけでもなし

男に妊娠したという嘘をついてどうする

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妊娠4ケ月目に入った英子は、何の音さたもない龍哉に

どうするのか詰め寄ります

だけど産むも産まないも好きにすればいい

龍哉はすべてを英子に丸投げ


その場で英子は中絶を決意し、女友達に病院まで送ってもらいますが

術後、腹膜炎で死んでしまったと訃報が入ります

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それでも龍哉は現実を受け入れられない

本物の葬式、本物の遺影 、親族

龍の心の声「何で死んだんだ!」


(男性)スポーツ選手の無道徳な生態は

今でもたびたびワイドショーを賑わせていますが(笑)

女性の気持ちや立場を全く考えず、映画と同じで自己中心

相手がどんなに傷ついたさえもわからない

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でもその代償はとても大きいもの

若くて有意義で賞賛された日々はすべて奪われ

どん底まで突き落とされてしまうのです


優柔不断男の描きかたは、溝口健二並みのサディズムさがありますが

映画としては、溝口作品のような傑作の香りや

石原慎太郎原作の「狂った果実(1956)インパクトはなく

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どうせなら、英子がお腹の胎児が大きくなり過ぎたことで

医者から中絶を断られ、首つりするか溺死するくらいが良い


そのほうが死んでも恨みが増すというものだし

ラストの主人公の曖昧な心情も解決されるというもの

 

オマエは一生呪われて生きるのよ



【解説】allcinema より

芥川賞を受賞した石原慎太郎の同名小説を、古川卓巳が脚色・監督した青春映画。慎太郎の実弟である石原裕次郎が本作でデビューを果たした。本作の後に公開された「処刑の部屋」「狂った果実」とあわせて「太陽族映画」と称された。
 高校生の津川竜哉はボクシングと酒と女と喧嘩に明け暮れる日々を送っていた。仲間たちと銀座に出た竜哉は武田英子と知り合い、二人は逗子にある竜哉の家で結ばれる。竜哉と英子はデートを重ね愛情を確かめ合うようになるが、英子が想いを募らせていくのと反対に、竜哉はだんだん英子のことが煩わしくなってきていた。竜哉は兄の道久に英子を五千円で売り飛ばす。英子は竜哉の子供を身ごもっていたが、竜哉に始末しろと言われてしまう。

 

西鶴一代女(1952)

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溝口健二今では小津安二郎黒沢と並ぶ

巨匠という評価が定着しているものの

この西鶴一代女」でヴェネツィアで国際賞を獲得する以前は

好不調の波が激しく失敗作も多く、特にこの作品を発表するまでは

長いスランプに喘いでいたそうです

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しかし時代が溝口に味方した

戦争に負けアメリカに占領されると、男は玉を取られ

女は強姦されると多くの日本人信じていました
そこで日本政府は、女性の貞操を守るため遊郭に協力を求め

ダンスホールや花街でアメリに対応します

さらに素人の女性を募集して慰安所を作ったそうです

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ですが性病が蔓延したり、女性を前借金で拘束する人身売買を禁止しようと

民主化の一環として、GHQは日本政府に公娼制度の廃止を要求します

慰安所は閉鎖慰安婦たちは退職金も貰えず解雇され

多くはパンパンと呼ばれる娼婦になるしか道はありませんでした

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日本での評価はイマイチで、興行も不況に終わったのにももかかわらず

この作品が、海外で高く評価されたのは


貧しくて売られたり、夫が戦死したり、家や家族を失ったり

落ちぶれた女ができる仕事といえば身体を売ることだけ

どこの国でも同じような時代背景があったのではないでしょうか

そんな戦後の女たちの姿と「西鶴一代女」が重なってしまう

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物語はひとりの遊女「お春」寺で羅漢の像を見て

初めて惚れられた男、勝之助(三船敏郎を思い出すところから始まります


御所 (ごしょ)に勤めていた10代の頃のお春は

公卿(くぎょう)の勝之介に宿に連れ込まれたところを役人に見つかり

不義密通だとされ、お春は両親ともども洛外(らくがい)追放され

勝之介は斬首刑になってしまいます

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そこに世継ぎのない主君(近衛敏明の側室を探していた松平家の家中が

お春を見初め、お春は松平家に輿入れすることになります

めでたく跡継ぎをもうけますが、大奥の妬みにあい

子は奪われ実家へ返されてしまいます


するとお金に困った父親は、お春を島原の遊郭売ってしまいます

そこでもまた田舎大尽(=田舎の金持ちで豪遊する者がお春を見初め

身請けすることになります

しかし金持ちというのは嘘で、実は贋金(にせがね)作りの指名手配犯

役人に捕らえられてしまいます

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廓を出たお春は、大商人笹屋女中として働きますが

笹屋の客がお春の遊郭時代の顔見知りであったことから

過去がばれ大旦那進藤英太郎)は

ただで傾城買い(遊女と遊ぶこと)出来る」と大喜び

怒った笹屋の女将に追い出されてしまいます

(仕返しに女将のハゲをばらすがな)

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行き場もなく、実家に帰ったお春

すると扇屋の弥吉宇野重吉がお春に一目惚れしてしまい

扇屋に嫁入りしたお春は、お人好しで働き者の弥吉と

初めて平和で幸せな生活を手に入れます

が、それも長く続かず

弥吉が物盗りに襲われて殺されてしまいます


お春は自分の不幸を嘆き、寺の尼僧の世話になるものの

借金を取り立てに来た男に犯されそうになるのを尼僧に見られ

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寺を追い出されたお春は、扇屋の番頭だった文吉と再会し

行動を共にしますが、文吉が盗みをしてしまい捕まってしまう

ひとりになったお春は三味線を弾く物乞いで小銭を稼いでいましたが

空腹で倒れてしまい、助けたのはふたりの夜鷹(下等の売春婦)でした

そしてお春も街娼として男を誘うようになります

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やがて過労がたたって再び倒れ、そこに母が

松平家の殿が亡くなり、若殿と一緒に暮らせると知らせにくるのです

しかし喜びもつかの間、お春が街娼だと知った家臣は

若殿の顔を遠くから見ることしか許さず

そのまま彼女を牢に入れ幽閉しようとしていました

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家臣たちの隙をみて逃げ出したお春は

過去も捨て、男も捨て

出家して諸国を彷徨う巡礼の旅に出ていました

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溝口ほど女性の憐れ描くのが上手い監督はいない

しかしそのサディスティックさは、撮影現場でも同じだったらしく(笑)


公道に突貫で作ったセットを、警察から翌日の朝まで撤去しろと要請され

(早く撮影を終わらせなければいけないのに)溝口が美術スタッフに

「ずらせ」とか「戻せ」でなかなか撮影に入ることが出来ず現場は大混乱

ついに助監督がキレたという有名なエピソードがあるそうです(笑)

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本作でも溝口が得意とするワンシーン・ワンカット長回し

流麗なカメラワークが随所で見られますが

やっぱり宮川和夫カメラで見たかったですね(笑)

宮川だったら、田中絹代にも男を惑わす色気や魅力

醜女にも残されているかすかな美しさを引き出す

完璧な傑作になっていた気がします


女は強いな

どんな地獄に突き落とされても、生きていこうとする

それを笑ったり、見下したりする特権は誰にもない

と、思います





【解説】allcinema より

井原西鶴の『好色一代女』を、依田義賢が脚色し溝口健二が監督した文芸作品。お得意の長回しや流麗なカメラワーク、そして田中絹代の熱演などが、ヴェネチア国際映画祭での受賞につながった。
 奈良の荒れ寺に集まる街娼たち。年老いたお春は羅漢堂に入り、過去に出会った男の面影を思い浮かべていた。御所勤めをしていた13歳のお春は、公卿の勝之介に宿に連れ込まれたところを見つかり、両親ともども洛外へ追放となってしまった。その後、松平家に取り立てられ嗣子をもうけたものの、側近の裏切りに遭い実家へ帰されてしまう。島原の郭に売られたお春は、気に入られた客の住み込み女中となるが、その妻に嫉妬され追い出されてしまった。さらに結婚相手が急死し、世話になった男の盗みが発覚して捕らえられるなど、流転の人生を歩むのだった。

エアポート'80(1979)

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原題は「THE CONCORDE-AIRPORT '79」(コンコルド/エアポート'79

コンコルド」はイギリスとフランスで共同開発された

マッハ2.04毎時という戦闘機並みの音速旅客機

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ロンドンとニューヨークをわずか3.5時間で飛行でき

ブリティッシュ・エアウェイズの前身である英国海外航空や

エールフランスはもちろん、JAL日本航空)など

大手航空会社がこぞって発注したそうですが

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1973(昭和48)年第四次中東戦争の影響を受け

世界的にオイルショックが発生

航空会社は「コンコルド」を運航する余裕が無くなってしまったうえ

従来の旅客機に比べて長い滑走路が必要で騒音も大きい

音速を突破する際に衝撃波(ソニックブーム)が発生することから

運航できる路線が限られてしまいます

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さらに2000年のコンコルド墜落事故

2001アメリ同時多発テロによる世界的な航空不況により

2003コンコルド退役を余儀なくされます

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ということで、本作の主役はトップ・クレジットのドロンさまではなく

ほぼ「コンコルド」(でもパイロット姿のドロンさまには萌え 笑)

それだけ70年代では話題になり、人気の飛行機だったのでしょう

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とはいえ設定には無理がありすぎて、酷評につぐ酷評

旅客機にミサイルを撃ち込むなんてワールド・トレード・センター並みの

テロ行為だし(でもアメリカならやりかねないと思ってしまう)

コンコルドとジェット戦闘機のチェイスも不可能

ドラマは薄っぺらだし、シルビア・クリステルも脱がないと意味がない

と、超ツッコミ入れ放題 (笑)

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おおまかなあらすじは、ソ連親善スポーツ選手団や招待客を乗せ

パリ経由でプレ・オリンピックが開かれるモスクワまで

飛行する予定のコンコルドに、取材のため乗り込んだ

ニュース・キャスター(スーザン・ブレイクリー)

そのとき彼女は大手軍需企業の武器の密輸に関する

機密書類を渡されていました

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そこでキャスターの恋人であり、軍需企業の黒幕(ロバート・ワグナー)は

書類を亡きものにするためコンコルドごと

最新ミサイルや戦闘機を駆使して墜落しようと企むのです

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ミニチュアを使った特撮はなかなかの出来で
F15
(イーグル)もF4(ファントム)も出てくるし(笑)

飛行機好きなら愛を感じるシーンもありますが

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ジョージ・ケネディは、音速飛行中のコンコルドの窓を手で開け信号弾を撃ったり

爆破により座席の横の通路が抜け

エディ・アルバートが吸い込まれそうになるのですが

手をひっぱり座席ごと軽々と持ち上げ助けるというスゴ技

ジョージが「大丈夫か?」と訊ねると

「ここは特等席さ」と爽やかに笑うアルバート(笑)

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最後はコンコルドが、都合のいいことに作業員がたくさんいる雪山に不時着して

事故の余韻もなく全員サクサクと救出され

黒幕は武器の密輸をニュースで放映され銃身自殺

(民間人乗せたコンコルド墜落させたほうが問題だと思うけど)

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だけど翌年のモスクワ・オリンピック・ボイコットや

本作の撮影で使われたコンコルド2000年の墜落事故機体であることなど

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だだの駄作とは言い切れない、何かしら未来を予知したような

因縁を持った作品のように感じました

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【解説】allcinema より

米国の航空会社として初めて購入したコンコルドが、ベテランのパイロット、ポールの操縦でフランスから帰国した。このニュースは人気キャスター、マギーの番組でも取り上げられ、また一方では、彼女の恋人でもある実業家ハリソンの会社が新型攻撃ミサイルを開発した、という報道もあった。だがやがて、マギーはハリソンの会社による武器の不正輸出を知ってしまい、モスクワへ親善飛行するコンコルドへの搭乗を機にその事実を国外で公表しようとする。それを知ったハリソンはミサイルを駆使してコンコルドを攻撃。コンコルドはポールらの操縦テクニックで奇跡的に撃墜の危機を免れるのだが…。
 「エアポート」シリーズ第4弾。武器の密売を行う実業家が売上拡大を狙ってコンコルドを撃墜させる政治的陰謀を企てた!さすがにこの本家のシリーズだけあって多くの航空パニックの亜流に比べて、コンコルドの起用とそれを追うミサイルという設定は群を抜くが、薄っぺらな人間ドラマのみが目立つ空疎な作品。米TV放映時は19分のシーンが追加された

世にも怪奇な物語(1967)

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原題はHistoires extraordinaires」(特別な物語)

フランス・イタリア製作3部構成からなるホラー映画

原作はエドガー・アラン・ポー短編小説

 

いくらオムニバス形式だからって

ロジェ・ヴァディムジェーン・フォンダ

ブリジット・バルドーテレンス・スタンプ

一本の映画に出てるって、すごくない?(笑)

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第一部(中世篇)「黒馬の哭(な)く館」
原題はMetzengerstein」(メッツェンゲルシュタイン)

監督/ロジェ・ヴァディム
脚本/ロジェ・ヴァディムパスカルクーザ
撮影/クロード・ルノワール
出演/ジェーン・フォンダピーター・フォンダ

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全てが思いのまま、乱交パーティで快楽に溺れる

美貌の女性伯爵フレデリックジェーン・フォンダ

狐狩りの罠にかかったある日、先祖代々から宿敵の名家の

ウィルヘルム男爵(ピーター・フォンダ)の虜になってしまします

だけど男爵は、醸し出す色気とは真逆に

人間より動物が好きという変わり者(それってBBと同じじゃん 笑)

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自分に対する冷たい態度に怒ったフレデリック

家臣に男爵の厩(うまや)に放火しろと命じ

そのため愛馬を守ろうしたウィルヘルム男爵は焼死してしまいます

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振り向いてもらうため、ほんの少し懲らしめるつもりが

男爵を失い深い喪失感に襲われてしまったフレデリック

そこに現れたのがタペストリー(壁掛けの織物)そっくりの黒馬

フレデリックはその黒馬と過ごすことだけで癒されるようになり

やがて織物職人がタペストリーを完成させたとき

黒馬に乗ったフレデリックは燃え盛る野火の中に飛び込むのでした

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これはもうロジェ・ヴァディムによる

ジェーン・フォンダのコスプレ映画(笑)

ファッションとビジュアル的な美しさを満喫できるうえ

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イージー・ライダー(1969)で、まだブレイク前の

ピーター・フォンダの貴重な王子様姿を見ることまでできます(笑)

 

 

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第二部(近代篇)「影を殺した男」

              原題はWilliam Wilson」(ウィリアム・ウィルソン

ポーの短編の中で最も有名で、テーマはドッペルゲンガー

監督/ルイ・マル
脚本/ルイ・マル、クレメン・ビデル・ウッド、ダニエル・ブーランジェ
撮影/トニーノ・デリ・コリ
出演/アラン・ドロンブリジット・バルドー

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アラン・ドロンの子ども時代を演じた子役が

あまりにもドロンさまにそっくりで驚いた(笑)

これはルイ・マルの演技指導の賜物でしょう

 

突然「人を殺した」と神父に懺悔しに教会にやってきた

ウィリアム・ウィルソンアラン・ドロン)と名乗る男

そして彼が殺したという、もうひとりのウィリアム・ウィルソンについて

語り始めます

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養護施設時代から悪ガキと虐めで仲間から恐れられていた

ウィリアム・ウィルソンの前に、同姓同名で容姿までもそっくりな

ウィリアム・ウィルソンという正義の少年が現れます

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やがて成長したウィルソンは医学校に通いますが

サディスティックな性格は治ることはなく

娼婦を誘拐し医学生たちの前で生きたまま解剖しようとします

そんなウィルソンの悪事が成し遂げられようとする寸前

いつもやってきて邪魔するのが、もうひとりのウィルソン

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軍隊に入り士官となったウィルソンは

悪事でその名を世間に知られ畏れられていました

しかし賭博場で出会ったジュセピーナ(ブリジット・バルドーだけは

ウィルソンをけなし見下していました

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怒ったウィルソンはジュセピーナにカードの勝負を申し込み

イカサマで勝利しジュセピーナの上半身を鞭で打ちます

そこにまたもうひとりのウィルソンが現れ、インチキが暴かれてしまう

怒り狂ったウィルソンは、ついにもうひとりのウィルソンを殺害してしまいます

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神父はウィルソンに、もうひとりのウィルソンは妄想だと言いますが

ウィルソンは発狂したように塔に登り、投身自殺をしてしまいます

しかし死体はウィルソンに刺殺された、もうひとりのウィルソンのものでした

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ドロンさまにはこういう禍禍しい役が良く似合います(笑)

善や道徳が死んでしまうということは、その人にも死をもたらすという示唆

ただ投身するドロンさまが、あまりにチープな人形にはちょっとがっかり(笑)

 

黒髪のブリジット・バルドーの退廃した美しさは人間離れしていて

もうムンクの絵画の中の女性のようでした

 

 

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第三部(現代篇)「悪魔の首飾り」
原題はIl ne faut jamais parier sa tête avec le diabl」
悪魔に首を賭けるな

監督/フェデリコ・フェリーニ
脚本/フェデリコ・フェリーニベルナルディーノ・ザッポーニ
音楽/ニーノ・ロータ
撮影/ジュゼッペ・ロトゥンノ
出演/テレンス・スタンプ、サルボ・ランドーネ

 

原作は大幅に翻案され、アル中で落ち目のシェークスピア役者の

幻覚と不安と焦燥感を描いた悪夢世界の疑似体験

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テレンス・スタンプの衰弱しきった病的な演技も凄まじいのですが

大きなボールを持った少女の、怖くて怪しく美しい姿には

ジェーン・フォンダブリジット・バルドーも消えた(笑)


さすがフェリーニ、映像の魔術師と呼ばれるだけのことはある(笑)

この少女の表情がその後のホラー映画に大きな影響を与えたことは

間違いありません

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イタリアに映画の撮影のためやってきた落ち目の英国人俳優

トビー・ダミット(テレンス・スタンプ)は迎えのプロデューサーから

映画はキリストを主役とした西部劇で、ドライエルとパゾリーニの中間をいき「

少々ジョン・フォードの味を加えた画期的な映画・・

なのだと説明を受けます(笑)

 

空港のロビーで群がる怪しげなインタビュアーやパパラッチ

異様人工的なテレビのトーク番組撮影

わけのわからない映画賞の授賞式

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ただ話題が「悪魔」に触れた時だけ、トビー・ダミットは身を乗り出し

「私にとって悪魔は可愛くて陽気だ 少女のように」 と答えるのです

そして授賞式を逃げ出し、報酬のフェラーリに乗って走り出す

 

ニーノ・ロータのモダンな音楽に乗っミュージカルのような軽やかさと

人物がデフォルメされシュールフェリーニの猥雑

現代象徴する高級車が、古くから残っているローマ市街をライトで照らす

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走っても走っても車を止めることのできなかったダミット

やがて通行止めの標示を蹴散らし、崩れ落ちた高架に辿り着きます
その途切れた道の先に、白い毬を持った少女が立ち微笑みかける
ダミットは笑い、車を一度後退させて少女に向かい一気に突っ込みます

道に張られていたワイヤーが血で赤く染まり浮かび上がる

少女はほほ笑み、白い毬のかわりに

道に転がるダミットの首に手を伸ばすのでした

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底知れぬ絶望と、暗闇に飛び込んでしまいたい願望

 

これ短編映画としてもホラー映画としても

結構な傑作だと思いますよ(笑)

フェリーニを古いとか、難しいくて苦手という人でも見やすいし

若いムービーファンの初フェリーニ作品としてもお薦めだと思います

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これはもう3作品とも間違いなく隠れた傑作

しかも変態映画としても逸品(笑)

 

久々の「お気に入り」を献上させていたたきます




【解説】allcinema より

エドガー・アラン・ポーの怪奇幻想小説を、仏・伊を代表する3大監督が競作したオムニバス作品。第1話「黒馬の哭く館」“Metzengerstein”はR・ヴァディムが監督。当時の妻であったJ・フォンダとP・フォンダ主演で、黒馬に乗り移った男の魂によって死へと誘われる令嬢の姿を妖しく描く。第2話「影を殺した男」“William Wilson”の監督はL・マル。同姓同名の男の存在に脅かされるウィリアム・ウィルソンの末路を追ってドッペルゲンガーの恐怖に迫る一編で、暗い画面とA・ドロンの神経質的な演技がじわじわとスリルを生む。最後の第3話「悪魔の首飾り」“Never Bet the Devil Your Head”はF・フェリーニが担当。飲酒によって人生を転落しつつある俳優の前に現れる少女の幻影。あまりにも綺麗な少女の姿がかえって不気味な感じを出し、舞台を現代に置き換えた事もあってか“ミスマッチが作り出す恐怖”の醸造に長けている作品。3篇の中ではもっとも出来が良いが、他の2篇も監督の個性がうまく発揮されており、トータル・バランスにおいて優れたオムニバス映画といえよう

ショック療法(1972)

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原題も「TRAITEMENT DE CHOC」(ショック・トリートメント)

公開当時はアラン・ドロンの全裸走行が話題になったそうですが

ドロン様があまりに無邪気で楽しそうなのがショックだわ(笑)

でもフランスのヌードビーチは、日本の銭湯文化のようなものかも知れませんね

老中男女のまっぱに、いやらしさを感じることはありません

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しかもワカメ食やジャグジーやサウナで若返りできるなら

フランスにも食堂付き、格安床屋付き、マッサージ付き、漫画読み放題

日本式スーパー銭湯を作ったら絶対ヒットしそう

銭湯経営者の皆さん、ヨーロッパでビジネスのチャンスですよ(笑)

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冒頭、トラックで運ばれる南米系の若い男たち

 

アパレル業界で働く38歳のエレーヌ(アニー・ジラルド)は

恋人を若い女性に奪われ、男友達のジェロームの紹介で

若返りできるというサナトリウム(長期療養所)にやってきます

そこには不老長寿を願うブルジョワが治療を受けるため集まっていました

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しかし事業失敗で療養できなくなってしまったジェロームの自殺や

従業員たちの会話から(エレーヌはポルトガル語が理解できる)

療養所の所長デブリエ博士(アラン・ドロン)疑問を抱き始めるのですが

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人気絶頂期の、長い前髪が最高に似合うドロン様から

「やってみる?」と聞かれたら、断れる人いないよね(笑)

ベッドに誘われたら、断れる女性もいないよね(笑)

現実に治療には効果が感じられ、若返った気分になりますが

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マノエルと名乗る少年から逃がして欲しいと頼まれ

その夜マノエルを迎えに行くと、彼に意識はなく

やって来た医師たちが血液を抜く姿を見てしまいます

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若返りの血清は若い男の内臓から作られていた

それを知ったエレーヌはデブリエと格闘になり、彼を刺し殺してしまいます

警察は殺害犯としてエレーヌを逮捕

そして彼女の供述はすべて、彼女の妄想だと判断するのです

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アンチエイジングというよりは、新興宗教的で

ツッコミどころも満載な、B級C級なホラーサスペンスなんですけど(笑)

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前衛的なスコアといい、大物スターたちのオールヌードといい

今となってはありえない「貴重」な作品には間違いありません

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【解説】allcinema より

アラン・ドロンが謎めいたドクターに扮した、若返りの治療を行う海辺の療養所を舞台にしたサスペンス・スリラー。公開当時、ドロンがオールヌードで浜辺を走る姿が大きな話題を呼んだ。
順風満帆の人生を歩んできたエレーヌも36歳となり、体力にも人生にも疲れが見えてきた。そんな時、友人のジェロームの誘いでブルターニュ地方の海辺にあるサナトリウムを訪れる。そこではドクター・デビルの指導の下、若返りのための様々な療法が行われていた。数人のゲストと共に治療を受け、体調を取り戻していくエレーヌ。しかし一方で、そこで働くポルトガル人の青年たちは常にどこか具合が悪そうだった…。

 

 

ロスト・コマンド/名誉と栄光のためでなく(1966)

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原題も「Lost Command 」(失望した兵士)のアメリ/フランス合作映画

アンソニー・クイン、アランドロン、 ジョージ・シーガル

ミシェル・モーガン、クラウディア・カーディナーレという豪華なキャスト

アメリカでは戦争映画の中でも人気が高く

フランスでも1966年の興行成績は第5

1位は「La Grande Vadrouille」”ラ・グランド・ヴァドルイユ”

にもかかわらず知らないタイトルでした(ミリタリーファンのくせに!笑)

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1954年、フランスの植民地であったベトナムでの

ディエンビエンフーの戦い共産主義のヴィエットミン軍による攻撃)

での敗北の瞬間と

その後、貧しい農民出身ながらアルジェリア戦争で英雄になった

パラシュート落下部隊部隊長が主人公の話

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退役した貧しい農民(プチ犯罪者)出身の部隊長が

指揮官としての実力はもちろん、力のある女性や戦友からの協力を得て

アルジェリアのテロを制圧することに成功、したというのが主なストーリー

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モデルは海兵歩兵パラシュート連隊の前身であった部隊を率いた

フランス領インドシナの実際の司令官マルセル・ビガード

その後のフランスの「型破りな」戦争思考に支配的な影響を与えた

と考えられている有名な軍人

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とはいえ、第二次世界大戦以降の戦争の背景がイマイチわかっていないので(笑)

のめり込むことはできませんでしたが

勝つためには容赦はしないし汚い手も使う

手の届かない女を手に入れるために出世する

戦場での英雄を決してヒーロー扱いしない手堅い作りには好感もてます

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また普通の庶民がマッチ箱を用いた小型爆弾を作ったり

自爆テロを扱った先駆けともいえる作品かも知れません

 

ディエンビエンフーの戦いの最後の瞬間

ラスペギ中佐(アンソニー・クイン)率いる窮地にやってきた

パラシュート部隊のひとり、歴史学者で記録係のインテリ大尉

エクスラビエ(アラン・ドロン

考え方や行動のスタイルは違うけれど

軍人として特別な魅力をもっているふたり

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インドシナから帰国し退役したラスペギ中佐は

戦死した少佐の未亡人、クレアフォン伯爵夫人(ミシェル・モーガン)

指揮官に復職し軍事的目的を果たしたいと会いに行きます

そして伯爵夫人のコネで、アルジェリアのメリーズ将軍の下

パラシュート第10連隊の指揮を与えられることになります

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旦那さん死んでからすぐ、ほかの男と寝ても不謹慎にならないのが

フランス文化のいいところ(笑)

「将軍になって迎えにくる」と誓うアンソニー・クイン

少年のようで可愛い

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ラスペギ中佐はベトナムでのかっての仲間を集めます

キャプテン・ボワフェレス、ディア医師、そしてエクスラビエ

だけどアラブ人将校ベン・マヒディ (ジョージ・シーガル) だけとは

連絡がつきません

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マヒディの弟は(フランスからの)「独立」という落書きで警察に射殺され

そのうえバス会社を営んでいた裕福な実家は

市政側のライバル会社によって放火され、焼き払われてしまいます

弟と両親を失ったマヒディはアルジェリア国民解放戦線(FLN)の反乱軍に加わり

軍隊で得た知識をもとにゲリラ指導者になっていました

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そしてマヒディの美しい妹ミシェル(クラウディア・カルディナーレ)が

娼婦(のふりをしてスパイ活動やテロ支援)と

軍人から非難されているところに遭遇したエクスラビエは

上官としてミシェルを擁護し、しかも彼女に恋をしてしまいます

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多すぎず少なすぎず、女性の使い方は上手い

しかも相手は女王陛下か伯爵夫人のミシェル・モーガン様と

イタリアのセクシー大女優、CC様だ

このふたりをいざ目の前にして、惚れない男がいたら出てこい(笑)

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やがて戦況が厳しくなるにつれ、仲間たちは殺され

己の感情を抑え敵にも敬意を払うという騎士道は失われ

しかも苦しませながら殺すという、恐怖で弱者を支配しようとする

復讐心と悪知恵で、無関係な罪のない庶民まで大量殺戮してしまう

 

エクスラビエはそれを愁い(女は死ぬほど殴ったがな)

ラスペギは行き過ぎた行為を間違いだと承知しながら

勝つためにはありうる判断だと(戦犯を)見逃すのです

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晴れ晴れしく軍事表彰されるアンソニー・クインを見た後

   アラン・ドロンはどこに向かったのか

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それぞれ観た人の答えはあるでしょうが

ほぼ99%クラウディア・カルディナーレを探す旅に出たと

思ったことでしょう

 

 

 

【解説】allcinema より

インドシナ戦争後に新任地へついたフランス軍将校が、かつての戦友との哀しき再会や部下の宿命的悲恋を目の当たりにしながら非情に任務を全うしていく姿を描いたドラマ。
 インドシナ地域でゲリラ部隊と激闘を繰り広げたフランス軍パラシュート部隊の将校ラスペギイ。彼はその戦争終結後、フランスへ帰還するも、ほどなくしてアルジェリアで新